お知らせ

亘理「うたのひろば♪にゃん」_2月

2024.2.15

当センターは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して 
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば♪にゃん」を2020年9月から開催しています。
(今年度は令和5年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しています)

まだ2月なのに、今朝はまるで初夏のような陽気となりました。日向を歩くと汗ばむほどです。日々の温度変化に、体がびっくりしている感じがします。
会場の入り口にはMさんの計らいで可愛らしいお雛様が飾られていました。気分はすっかり春ですね。

さて、今日も音楽リーダーのソプラノ岩瀬りゅう子さん(仙台オペラ協会)とピアノ阿部恵美子さんはたくさんの歌を用意して、朗らかに登場しました。みんなで腕を伸ばしたり回したり、しっかりウォーミングアップをして歌に臨みます。

最初は昔なつかしの童謡『うさぎとかめ』『浦島太郎』『花咲かじじい』を同時に重ねて歌うことにチャレンジしました。3組に分けて歌います。他のチームに釣られないように…と、声がほどよく大きくなり、みなさん元気よく歌っていました。
続いて『うれしいひなまつり』を歌ったとき、岩瀬さんが「ひなまつりの想い出は何かありますか?」と尋ねると、東京で就職した娘さんが「お雛様のごちそうを食べたい」と突然帰って来てびっくりした話だとか、お姉さんが5人いてとても賑やかだったという話をする方がいました。

昭和の歌謡曲『いつでも夢を』では、「小百合ちゃん可愛かったよね~」「橋幸夫の髪型がさ…」と懐かしがる様子がありました。軽快なリズムにウキウキと体が自然と動いて、楽しそうでした。
懐かしい歌を通して、参加者それぞれの記憶がいきいきと立ち上がって来るところがこの会の良さだなあと、傍で見ていて思います。
最後に、岩瀬さんがジブリ映画「千と千尋の神隠し」主題歌の『いのちの名前』を歌いました。東日本大震災で亡くなったお弟子さんが好きでよく歌っていたのだそうです。「3月が近づくと、この歌を思い出します」と、岩瀬さんは目を潤ませて言いました。
あの日から、まもなく13年。忘れないこと、忘れられないこと、さまざま思い出される春です。