お知らせ

田子西こだま「早春のコンサート」

2024.2.9

仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西第二市営住宅へ2018年から数年間、定期的に歌の会をお届けしていたのですが、新型コロナウィルス感染症と自治会体制変更の影響により、その会はしばらく取りやめとなっていました。今年度、新たな町内会が立ち上がり、また、感染症への規制も緩和されたため、集会所の活動ができるようになったと連絡がありました。
その歌の会の音楽リーダーを務めていたソプラノ大河原真歩さん(仙台オペラ協会)とピアノ大岩千華さんにご相談し、今回「早春のコンサート」をお届けする運びとなりました。久しぶりの演奏会ということで、会場は満員でした。
演奏家のお二人は目覚ましい彩りの衣装で登場しました。ちょっとレトロな雰囲気ですね。この色を見るだけでも、元気が湧いてきそうです。

プログラムはドイツ歌曲、オペラアリア、ポップスと色とりどりの内容で、
さらにはみなさんと一緒に体操したり、歌ったり…と盛りだくさんでした。

真歩さんはお得意の画力を活かして『だんご3兄弟』用の小道具を作ってきました。歌の内容に合わせてだんごが増えたり硬くなったりと変化するのです。お客さんを楽しませたいという真歩さんの気持ちがあふれた、楽しい演奏でした。

大岩さんは「プログラムにはなかったのですが、せっかくなので!」と急遽、ショパン『黒鍵のエチュード』を披露しました。そのダイナミックで力強い演奏に圧倒され、参加者は「すごいね~」と感激していました。

最後の曲は笠置シヅ子『ラッパと娘』です。ちょうど朝のテレビドラマで話題になっている歌でした。ここでみなさんは真歩さんが笠置シヅ子をイメージした衣装とメイクをしていたことに気がつきました。
「バドジズデジドダ」をホワイトボードに大きく書き出して、お客さんにコーラスしていただきました。早口言葉のようで発音がおぼつかなくても、スウィング感あるメロディーに乗って盛り上がっていましたよ。

終演後に演奏家がお見送りすると、「楽しかった!」「また来てね!」とみなさん笑顔を見せていました。またお会いしましょう!