お知らせ

みやぎの「花は咲く」コンサート2024

2024.3.2

さて、みやぎの「花は咲く」合唱団の年に一度の晴れ舞台の日がやってきました。
昨年度までメンバーだった80代のMさんが控室に顔を出し、相変わらずの明るい笑顔を見せて「がんばって!」とみんなを励ましました。
会場にはおよそ260名の来場者が集まりました。何度舞台を経験しても緊張はするものです。その緊張も楽しんで、歌っていきましょう!

第一部の講師演奏では、ソプラノ齋藤翠さんが瀧廉太郎『花』を、ピアノ目々澤亜紀さんはベートーヴェンのピアノソナタ第8番Op.13-2を演奏し、コンサートの幕開けを飾りました。

第二部のゲスト演奏では、仙台フィルメンバーによる弦楽四重奏団のカルテット・フィデス(ヴァイオリン松山古流さん・熊谷洋子さん、ヴィオラ御供和江さん、チェロ石井忠彦さん)が登場しました。最初にベートーヴェンのメヌエットを演奏した後、「クラシックの曲はこれだけですので、あとはご安心ください!」と宣言してお客さんを笑わせました。
気仙沼をはじめ、被災各地を数多く訪れて演奏を届けてきたフィデスの皆さんは、その復興コンサートの中で喜ばれてきた曲を披露しました。千昌夫『北国の春』、團伊玖磨『花の街』、有名なタンゴ『ラ・クンパルシータ』…曲に込められた演奏家の思いも語られました。そして、予定外のアンコールでは、やおら法被姿に変身して『おいらの船は300トン』を威勢よく演奏しました。気仙沼では定番の演歌です。フィデスの仕掛けたサプライズにお客さんは大喜びでした。
第三部ではいよいよ合唱団が登場します。曲目は『恋のバカンス』『銀色の道』『紅葉』『今日の日はさようなら』の4曲。本人たちは無我夢中で、練習の成果を充分に発揮できたかどうかはよくわからない様子でしたが、さいわいお客さんの反応は上々でした。

アンコールはゲストも交えて全員で『花は咲く』を演奏しました。歌いながら気持ちがこみ上げてきて、涙をこらえられなかったメンバーが多くいました。客席でもそれは同じでした。

おかげさまで、コンサートを無事に終えることができました。ご来場くださった皆様を初め、主催の宮城野区文化センター、ゲストのカルテット・フィデスの皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!