お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_12月

2024.12.24

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて仙台市宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や
津波被災地域にお住まいの、おおむね60歳以上の方々と
毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

クリスマス・イヴにも練習がんばろう!ということで、講師のソプラノ齋藤翠さん(仙台オペラ協会)は今日もビシバシと鋭く、かつ楽しく指導にいそしみました。伴奏は復興センター千田が担当しました。
ウォーミングアップのグー・パー体操ではまたしても混乱する人多数で爆笑が湧きました。続く「左腕は二拍子、右腕は三拍子」もさらにカオスでしたが、動作ができなくても笑って呼吸が活性化されるから結果オーライです!

今日はがんばって課題曲のすべてをおさらいすべく、テキパキと練習は進みました。
「声がふんわり拡散してますね、的を絞って声をクリアにしてください」
「子音がもたつくと歌が老けて聞こえるので、むしろ母音の響きを豊かにしてください」
などなど、次々と指摘が飛んできます。
とくに、声を眉間のあたりに当てて出す練習を何度も行ないました。また、唇の両脇に指を立てて、常に縦方向に開けることを意識づけました。このとき、「声の響きを観客に届けよう」というエネルギーを持つことがいちばん大事だと説明がありました。
「上あごのアーチに声を乗せて歌うイメージです。上あごを高くキープしましょう」
「このレミファの部分は“励ます音型”なんです。アルトさんはこれを大事に、しっかり聞かせてください」
音の並びに感情があるとは知りませんでした。音楽って奥深いですね…。

ソプラノとアルトで交互に歌う部分ではどうしても音量が減ってしまいがちです。
「歌う側が一歩前へ出るつもりで“私が主役です!”という気持ちで歌いましょう」とアドバイスがありますと、各パートの歌がくっきりと立ち上がって、相互のエネルギーのやり取りが生まれ、歌がいきいきとしたのが印象的でした。やればできるじゃないですか!
無我夢中に練習してあっという間の90分、爽快な疲労感とともに歌い納めとなりました。
今日はクリスマスイヴということで、多くの団員がお菓子を差し入れてくださいました。みんなで分けておみやげにしました。みなさん、どうぞよいお歳を。お正月中もおうちで自主練よろしくお願いします!