お知らせ
荒井東「音楽サロン」_2月
- 2025.2.18
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仙台市若林区にある復興公営住宅の荒井東町内会からの依頼で
2018年4月から歌を楽しむ会をお届けしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)先週末の暖かさはどこへやら、また寒波が雪を連れてきました。居住棟から集会所へ至る広場には雪が積もっていて、足元がちょっとあぶない感じです。この雪と寒さのせいか、今日は参加者がいつもより少なめでしたが、たのしく歌っていきましょう!
音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんは、こんな寒い日にぴったりの歌をたくさん用意してきました。
最初に伸び伸びとウォーミングアップして、みんなでほがらかに『雪山讃歌』を歌いますと、或る方が「これ、歌声喫茶で歌ったよ」と思い出話を始めました。
「さとう宗幸がアルバイトしててさ…」「丸光デパートの裏に店があってね…」「ミドリヤもあったねえ」などなど、周りの人たちも話題に加わります。
こんなふうに、昔の思い出話をすることは「回想法」と言って高齢者の脳の健康に良いと聞いたことがあります。音楽リーダーのお二人は「へえ~そうなんですね!」と相槌を打ちながら、話に興じるみなさんを微笑ましく見守るのでした。
続いては川中美幸『二輪草』です。厳しい冬の季節に、ふと、小さな温もりをくれるような歌ですよね。もちろんみなさんよくご存じの歌なので、演歌の雰囲気たっぷりに歌っていました。すると、「ニリンソウは食べられるんだってよ」「おひたしになるってね」「菅生のあたりにいっぱい咲いてるの」等々、これまたおしゃべりの花が咲きました。後半のミニコンサートで、聡子さんは雪にちなんでディズニー映画『白雪姫』から『いつか王子様が』をピアノソロで演奏しました。やさしい三拍子の、春の日差しのような明るい調べにみなさんはゆったりと耳を傾けていました。
優子さんは『冬のリヴィエラ』『越冬つばめ』を情感豊かに歌い上げます。地中海と日本海、男と女の心情のちがいがよく表れた選曲にみなさん「なるほどね~」と拍手喝采でした。
『虹と雪のバラード』ではお二人が息の合ったハーモニーを披露し、「懐かしいわ~」「トワエモア、よかったね」「この歌、駅前のアーケードでよく掛かってたのよ」とまたまた思い出話があふれてきました。
今日はこぢんまりとした集まりだっただけに会話が盛り上がって、歌とおしゃべりを満喫した回になりました。
来月はもう温かくなっている頃でしょうか。三寒四温の候、お互い体調に気をつけて、次回は春の歌をご一緒しましょう。