お知らせ

田子西「うたカフェ♪」_2月

2025.2.21

仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅では
町内会主催のサークル活動として、この住宅とその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、みんなで歌を楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーをコーディネートしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

今週はずっと寒い日が続きました。集会所もなかなか暖まってくれません。リハーサルの途中、さっき到着したばかりの”喫茶ひこ”マスター西垣さんが「もう、コーヒー入ってるから、どうぞ!」と勧めてくれました。いい匂いと、ほかほかの湯気、あつあつのコーヒーに、やっとほっとひと息つくことができました。ひこさん、いつもありがとうございます!

この日は「春よ来い」から始まりました。「少し手足を動かした方が、あたたかくなるかな、と思って、即席で体操をつくってみました!」と松本さん。「あ~るきはじめた み~ちゃんが~」では、歌詞に合わせて片足を斜め前に出して~もどす、の繰り返し。ちょっとした動作でも、いざやってみると身体がぽかぽかしてきました。そして「今日は、口をたくさん動かして歌う歌もあるので、口の周りの準備運動もしておきましょうか」と、少し大げさに口を開けて「アー!」「エー!」「イー!」。普段使っていない筋肉があちこちにあることを、実感しました!

今日みんなで歌うのは「1週間おくれの、バレンタイン特集。チョコレートのお菓子の、CMソングだった歌を集めました!」あ~!こんな歌そういえばあったねぇ~!とみなさんが頷いていました。選ばれたのは佐良直美さん「世界は二人のために」、田原俊彦さん「ハッとして!Good!」、そして松崎しげるさんの「愛のメモリー」。この曲も、CMソングだったんだ!と今回知った曲もありました。男性と女性に分かれたり、列でグループに分かれて、詩の朗読から始まりました。「世界は二人のために」は、多くのみなさんがご存知なようです。まだ1曲目とは思えないほどたくさんの歌声が聴こえてきました。次の「ハッとして!Good!」としちゃんのこの歌、まずは「滑舌よく、読んでみましょう!口を動かしてー!」「言葉がたくさんあって、早口で難しい人は、『ハッ!』『グッ!』『パッ!』のところだけでも、いいですよ!」と、『ハッ!』と大きくて手を広げたポーズで、松本さんが優しくアドバイス下さって、みんなで大笑い!テンポもはやくて、リズムもなかなか難しい!そこは笑わせ上手、褒め上手な松本さんの教えのとおり、『ハッ!』で乗り切りました。

松崎しげるさんの「愛のメモリー」では、なんとスペシャルゲストが登場です。「この歌、実はひこさんの十八番だとお聞きしたので、ぜひそれは、歌っていただかなくてはと思って…」と松本さん。「十六番くらいだけどね!」とひこさんも返しつつ、突然のオファーを受け取って下さいました。富樫さんのピアノの前奏から始まり、みんなで聴き入ります。「愛の~ 甘いなごりに~♪」なんとも歌い慣れた様子、「美しい人生よ~ 限りないよろこびよ~♪」と、盛り上がるサビの部分では、いいお声が会場に響いてみなさんからも拍手喝采!その後はひこさんに続け、とばかりに、みなさん気持ちよさそうに歌っていました。

愛の歌特集で、体も心もぽかぽかしてきたところで、”喫茶ひこ”さんのコーヒータイム。今日のお供はチロルチョコ、秋保・さいちの”おはぎチョコ”もありました。続くミニコンサートの時間では、松本さんがドニゼッティの歌曲「永遠の愛と誠」を。『~あなたに永遠の誠を誓います 神の御前で、あなたに愛を誓います~』と歌うなんとも情熱的な歌詞、もちろん音楽も、とてもドラマチック。「愛のメモリー」をさらに大きな愛でさらっていくかのような、劇的な音楽を聴かせてくださいました。岩瀬りゅう子さんは、小坂明子さんの「Starry Heart」輝く星、という歌を「今日、ここにお運びいただいた、みなさんへのメッセージと思ってお聴きいただけたら…」その歌詞は「~生まれた絆を この手で育てたい 心から言えるありがとう みんなにありがとう~」と歌われる優しいやさしい歌でした。聴いているみなさんの表情も、自然と穏やかな笑顔でいっぱいです。情熱的な愛の歌も、そっと心を暖めてくれるような愛の歌も、どちらもとても素敵でした。(聴き入ってしまって、岩瀬さんの写真を撮りそびれてしまいました、スミマセン!)

まだまだ寒い日が続きます。3月のうたカフェの頃には、もう少し、春の兆しが感じられると良いですね、また元気に集まりましょう!