真っ青に晴れた空！夏休み真っ最中のこの日、〈東日本大震災こども未来基金〉(＊後述)の助成をいただき、気仙沼市立松岩公民館と共催で、子ども向けのワークショップ・コンサートを開催しました。出演は栗原市にお住まいの、ピアノ菅原紀子さんと、マリンバ＆打楽器奏者で作編曲も手掛ける橘 敬登(たかと)さん。午前中は0～2才児おやこを対象とし、ゆったり穏やかな時間が流れました。

この日、橘さんは様々な種類の打楽器をたくさん持って来てくれました。「マリンバ以外は触ってみていいよ！」開場するやいなや、どの子もジャンベやカホン、ボンゴを叩いたり、ウィンドチャイムを鳴らしたりして、嬉しそうに、にこ〜っ☺。周りの大人もつられて、みんなに笑顔が広がります。紀子さんは”のんちゃん”、橘さんは”たっちー”と呼んでね！と自己紹介から始まりました。

「おやこたいそう」では、”たっちー”としまじろうの真似をしながら、お母さんのお膝の上でゆらゆらゆら～ジャンプ！体操には、松岩小学校のジュニアリーダー達も一緒に参加してくれました。その後はスカーフを頭から被ってみんなでおばけに変身！「おばけなんかないさ」を元気に歌います。音楽に合わせてぐるぐるパレードした後は、キラキラ光るシェイカーのおみやげをもらって、演奏に合わせてカシャカシャ大合奏！ピアノとマリンバの演奏に合わせて、一緒に鳴らすのがまた楽しい様子でした。

子育て支援センターや児童館ではなく、公民館での”親子向け”コンサートと言うのは、自主イベントの多い松岩公民館でも初めてのことだったようです。平日の開催でしたが、程よい人数で開催することができて、とてもよい時間になりました。いろんな音の鳴る打楽器への、子どもたちの不思議そうな、びっくりしたような愛くるしい眼差し。ピアノの音色に、少しほっとしたような表情で耳を傾けてくれた、お母さんお父さんたち。またこんなコンサートが開催されますようにと、出演者もスタッフも笑顔でお見送りをしました。

＊〈特定非営利活動法人東日本大震災こども未来基金〉は、愛知県豊橋市の忠内政惠さんと滋賀県草津市の三上きせさんがこの基金に委ねられた遺産をもとに「忠内政惠・三上きせ記念基金」を設け、その資金から、東日本大震災で被災した地域の子どもたちを支援する活動をしている団体を助成するものです。音楽の力による復興センター・東北では、この基金から助成を受け、被災地域の子どもたちに音楽を届け続けています。