お知らせ
気仙沼市立松岩公民館「夏休みわくわく音楽探検隊♪」
- 2024.8.9
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午前中に続き、〈東日本大震災こども未来基金〉(*後述)の助成を受け、松岩公民館主催で、主に小学生を対象としたワークショップコンサートを開催しました。出演は引き続きマリンバ&打楽器 橘敬登さん、ピアノ菅原紀子さんのお二人です。
開場と同時に、まずは紙コップやプラ容器に、ウッドチップやビーズを入れて、マイ・シェイカーを作ります。シールや絵を描いてそれぞのオリジナル作品に。早く出来た子たちには「マリンバ以外は、楽器触ってみていいよ〜」”たっちー”からお許しをいただき、みんなひと通り触って見たくてウズウズ。叩く場所で違う音のでるカホンやジャンベは、やっぱり人気。途中から”たっちー”も子どもたちの輪に加わって、目の前で即興で叩いてみせてくれました。子どもたちはそのカッコよさに、びっくり!
コンサートは「ギャロップ」から始まりました。「あ!運動会の曲!」、気付いた子がやはりいましたね。「アンダー・ザ・シー」では2つのリズムに分かれて、手拍子で参加してもらいました。思っていたよりも、未就学児の参加がずっと多く、少し難しい子もいたかな?それでも、お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に挑戦してくれていました。他にも、会場に並べたたくさんの打楽器の音色と名前を、音を鳴らしながら紹介してくれました。バードコールやレインスティックも出て来て、
「叩く」太鼓だけではない打楽器の幅広さが知れたかな?紀子さんのピアノソロではドビュッシー「「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」を。指の回る速さに、子どもたち、目を丸くしていたようです。アンコールでは、子どもたちに大人気のCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。最初につくったマイ・シェイカーで、音楽に合わせて自由にカシャカシャと鳴らしてもらいました。子どもたちと演奏者の距離の近いコンサートは、出演のお二人の「子どもたちに楽しんでほしい!」という気持ちの溢れたプログラムでした。
ちょっとした工作…とは言え、ワークショップコンサートは、準備する側にとっても、やってみて初めて気づくことの多いものでしたが、公民館スタッフさんにあれこれと助けていただきました。何よりこの距離の近さで、楽器を見せてもらったり、触らせてもらったり、そして迫力のある演奏を目の前で聴かせてもらうこと、それをもちろんマイクなしで、そのまま五感で「わ、すごい!」とまるごと受け止めること…。学校の授業やこども園・幼稚園・保育園で触れる音楽会とはまた違う、”音楽との出会い”をプレゼント出来た一日になったかな~。終演後、見送ったこどもたち、みんなの、表情の晴れやかさが嬉しい一日でした。
そして今回の2公演は、松岩地区のジュニアリーダー「いがぐり」メンバーが手伝ってくれました。企画が動き出した春先から、コンサートのタイトルを提案してもらったり、チラシ用にイラストを描いてもらったり。また当日は、受付や会場案内、体操・ダンスのリーダー、工作のサポートと、年下の子どもたちの傍らで大活躍でした。なかには、ピアノが歌い出すような、素敵な絵を描いてくれたリーダーもいました。ジュニアリーダーと一緒に活動できたのも、夏休みの開催だからこそ。出演者・スタッフにとっても貴重な経験を、ありがとうございました!
*〈特定非営利活動法人東日本大震災こども未来基金〉は、愛知県豊橋市の忠内政惠さんと滋賀県草津市の三上きせさんがこの基金に委ねられた遺産をもとに「忠内政惠・三上きせ記念基金」を設け、その資金から、東日本大震災で被災した地域の子どもたちを支援する活動をしている団体を助成するものです。音楽の力による復興センター・東北では、この基金から助成を受け、被災地域の子どもたちに音楽を届け続けています。