お知らせ
泉中央南「歌声サロン」_3月
- 2025.3.17
-
仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽リーダーをコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを開催しています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)日差しがあったかと思えば、急な雨と風が窓ガラスをたたく時もあり、今日はきまぐれな空模様です。三寒四温もいつまで続くのでしょうね。こんな時こそ風邪などひかないようにしたいものです。さあ音楽リーダーのソプラノ佐藤瑛利子さんとピアノ原田満梨奈さんと一緒に歌いましょう!
脇腹を伸ばしたりひねったり、軽くストレッチしたあとは眉毛やあごの周辺のツボを押します。ぱっと視界が明るくなって、顔がほかほか温かくなりました。
さらに口まわりの筋肉をほぐすため、早口言葉をやってみました。意識的に口を大きく動かしながら「三塁走者、走者一掃」をすばやく3回唱えます。自分の出来なさに笑い出す人があり、「しゃんるいしょーしゃ」などヘンテコな言葉があちこちから聞こえてきて、さらなる笑いを誘っていました。おなじみの童謡『どじょっこふなっこ』では二手に分かれて輪唱してみました。瑛利子さんはどじょっこチーム、満梨奈さんはふなっこチームに加勢して、両チームとも釣られないように声を張って元気よく歌いました。子どもの頃の故郷の風景を思い出していたようです。
リクエストされていた戦後の流行歌『赤い靴のタンゴ』は低音から高音へ上がったり、こぶしを利かせたりとちょっと難しい歌ではありましたが、「このタンゴっぽさを味わいましょう!」とリズムに合わせて最後にポーズを決めてみました。きりっとした表情で振り返るだけですが、ジャンジャン!と決まると「あははは」と笑い声が上がりました。
この時季にぴったりの『北国の春』はみなさん大好きですが、歌い出しの「白樺~♪」の高音がなかなか手ごわいところ。特にイの母音で高い音を出すのは難しいそうです。「からだと頭を引き上げるようにして発声しましょう」と何度か練習しました。その効果か、朗々とした声が湧いてきて、気分良く歌うみなさんの様子に「すばらしい!」と瑛利子さんも満梨奈さんも目を丸くしていました。
後半のミニコンサートでは春3月にちなんで、瑛利子さんは『卒業写真』を歌い、満梨奈さんは『たのしいひなまつり』をピアノソロで披露しました。このピアノ曲はアレンジが凝っていて、煌びやかな琴の音を思わせる作品です。目をつぶると複数の奏者が琴を合奏しているようで、とても不思議な感じがしました。
続いてはグノーのオペラ『ロミオとジュリエット』より『私は夢に生きたい』を瑛利子さんはフランス語で歌い、恋に恋する乙女のジュリエットそのままに愛らしい歌唱でみなさんを魅了しました。ああ、春ですねえ。終演後は、年度末ということで町内会から「今年度も楽しい時間をありがとうございました」と感謝の花束が贈呈され、みなさんからは温かい拍手が贈られました。
そう言えば今日、1年半ぶりに顔を出した方が「お医者さんに通う日と被っちゃって、なかなか来れなかったのよ~」と言っていました。この会のことを心に留めていてくださったことがとても嬉しいです。
町内会の役員さんと参加者のみなさんからの愛と熱を感じた日でした。ありがとうございます!