お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_5月

2025.5.19

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽リーダーをコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを開催しています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

よく晴れた、風の気持ちよい日となりました。今日は集会所の外のツツジがきれいに咲いていて、満開の花を窓越しに眺めながらの素敵なサロンになりそうです。さあ!今日も音楽リーダーのソプラノ佐藤瑛利子さんとピアノ原田満梨奈さんが、この初夏の陽気にふさわしい歌を用意してきました。本日のラインナップは『鯉のぼり』『世界の国からこんにちは』『手のひらを太陽に』『野に咲く花のように』です。

まずは歌う前の準備として、恒例のストレッチと発声練習をしました。足首をまわして足先でひらがなやカタカナを描いてみたり、顔の表情筋を動かすワークをしたりしているうちに、なんだか身体全体がスッキリしてきましたね。みなさん、歌う準備は万端のご様子。

今日歌う曲のひとつ『手のひらを太陽に』では、瑛利子さんが「みなさん、今放送しているNHKの朝ドラ『あんぱん』観てらっしゃいますか?『手のひらを太陽に』の作詞はあのアンパンマンのやなせたかしさんなんですよ~。」という話をすると、「へえ~、そうなんだ!」と初めて知ったという方もちらほら。瑛利子さんがいつものようにまずはお手本で歌って「ミミズだ~って、オケラだ~って、アメンボだ~って~♪」のところでは各々の動物ジェスチャー付き!なんとチャーミングなことでしょう。そしてみなさんと歌う時には「ちょっと難しいかもしれませんが、ミミズだ~って、オケラだ~っての歌い出しの休符のところに手拍子入れてみましょうか。」ということで、難易度の高いことにもチャレンジ。でも、皆さん手を叩くタイミングにドキドキしながらも何とかこなしていました。

終盤のミニコンサートでは、まず、山田耕筰作曲の『薔薇の花に心をこめて』を瑛利子さんが朗々と歌い上げ、美しい歌声を披露しました。続いて満梨奈さんが「今日は新年度になってから一回目ということで、新年度もまたよろしくお願いします!の意味を込めて、エルガー作曲の『愛の挨拶』を演奏させていただきます。」と語り、ピアノソロ版を情感たっぷりに演奏しました。『愛の挨拶』はヴァイオリンとピアノの演奏で聴くことが多いですが、ピアノだけの演奏で聴くのもなかなか素敵なものですね。

その後はがらりと雰囲気を変えて『てんとう虫のサンバ』が演奏されると、客席から自然と手拍子が沸き起こり、大いに盛り上がって曲の終わりを待たずに拍手喝采、そして「アンコール!アンコール!」のかけ声が上がりました。そのアンコールの声にお応えして、演奏家のお二人からのプレゼント!なんと満梨奈さんがこの町内会の発足10年を祝して皆さんの為に『泉中央南 歌声サロンのうた』を作詞作曲して、瑛利子さんの歌とともにお披露目してくれました。みなさん「こんなの初めてだぁ~。嬉しい!」「自分たちの校歌ができたみたい!」と大喜び。皆さんで歌えるようになるのが待ち遠しいですね。終演後は、瑛利子さんと満梨奈さんがみなさんをお見送りしました。歌声サロンの歌が出来たことが嬉しかったようで、お二人に感謝の言葉をかけながら帰って行きました。ありがとうございます!次回の7月もお待ちしております。