お知らせ
〈こんにちはコンサート〉仙台レインボーハウスへ
- 2025.6.8
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仙台市では、新しい音楽ホールと中心部震災メモリアル拠点の複合施設を整備する計画を進めています。
この施設では『文化芸術を子育て・教育・福祉・まちづくりなどに生かす』ことを大きなテーマとし、
開館を前にさまざまな取組みを行ないます。その一つ「こんにちはコンサート」は、
アウトリーチ事業モデルの構築を目的とする事業で、復興センターが企画制作を担っています。今日は五橋にある(一財)あしなが育英会の施設「仙台レインボーハウス」に伺いました。この施設を会場に活動している〈せんだいこども食堂〉のみなさんへ、お昼ごはんの前にちょっとだけ音楽のプレゼント!〈せんだいこども食堂〉は、こどもの居場所のひとつ、こどもが一人でも安心して来られる食堂として、スタッフが腕によりをかけて、美味しくって温かい「ごはん」をこども達のために作っています。こども達がバランスの取れた食事を無料で食べることができ、思い思いにゆっくり時間を過ごすことが出来る場所です。
さあ、本日の出演はギターの小関佳宏さんとフルートの千葉展子さんです。本番前のリハーサル時間では、お二人の奏でる音色が、お料理準備中のキッチンスタッフのみなさんにとって心地よいBGMになったようで、キッチンからは楽し気な声が聞こえてきました。そしてコンサートは、まずビゼーの『メヌエット』や『カルメン・ファンタジア』といったクラシックの名曲から始まり、それからピタゴラスイッチのテーマ曲や童謡、『ありがとうの花』など、こども達にも馴染みのある曲を演奏しました。
途中でこども達も一緒に演奏できるウクレレ体験コーナーもあり、展子さんがオカリナで吹く『ちょうちょう』のメロディーに合わせて、こども達がウクレレで伴奏をつけました。まずは試しに練習…と思っていたら意外とこども達の飲み込みが早く、「あれ?一回目は練習と思ってたんだけど、本番並みに上手くできちゃったね~!(笑)」と小関さんに褒められて、こども達はご満悦のご様子。小さな演奏家が誕生しちゃいました。
そして次は、展子お姉さんによる楽器紹介コーナー!三種類のリコーダーや、普段弾いている鍵盤ハーモニカとはちょっと違った珍しい形の「鍵盤リコーダー」という楽器も披露し、こどもも大人も興味津々。色々な楽器の音色を楽しみました。ただ聴くだけじゃなく、こうやってじかに楽器に触れたり、知らない楽器のことを知れる機会というのは、とっても素敵なものですね。
コンサートの終盤は、Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』やMrs. GREEN APPLEの『ダンスホール』で、踊っているこども達もいて大盛り上がり。最後は、小関さんと展子さんの演奏に合わせて、みんなで『にじ』を合唱しました。知っている曲が歌えてみんなホントに嬉しそう。
終演後、ご飯を食べながら書いてくれたアンケートには「ウクレレが楽しかったです。とくに音を鳴らしたのが楽しかったです。」「知っている曲が流れると、自然と体が動いて大人も楽しめました!息子はずっと歌っていて、最初から最後まで楽しんでいました。」というお声がありました。〈せんだいこども食堂〉のスタッフさんからも「いつものこども食堂にプラスして、素敵な音楽を届けてもらったことが本当に嬉しかった」といった喜びの声も聞けました。「美味しいごはん」と「楽しい音楽」の組合せは最強ですね!ほっこりとした心地よいひとときをご一緒できました。ありがとうございました。