お知らせ
【花は咲く】福田町南一丁目_2月
- 2014.2.10
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宮城野区被災者交流支援事業 ≪仙台フィルとうたう「花は咲く」合唱団プロジェクト≫
(主催:音楽の力による復興センター・東北、仙台市/助成:ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞)
おおむね60歳以上の津波で被災した方々と毎月1回、仙台市宮城野区内3か所の会場で合唱の練習をしています。
今年4月、仙台フィルと一緒に宮城野区文化センターのステージで歌います。昨日は78年ぶりの大雪に見舞われた仙台。積雪30cmを超えた路面は凍結し、道ゆく人の足元はおぼつかない様子ですが、今朝は穏やかな晴天でほっとしました。
ようやく到着するとどの軒先にも大きなつららが下がっています。いつもきれいな花を咲かせている花壇も雪に埋もれていました。「雪で戸が開かなくなって助けもとめてさ」「雪かき大変だったぁ」と参加者のみなさん。
集会所の中では花瓶に生けた桜の枝が目に入りました。この仮設住宅にある「みんなの家」を設計した伊東豊雄さんから毎年届けられる春の便りなのだそうです。
指導のソプラノ歌手齋藤翠さんと伴奏の佐藤亜紀さんは昨年11月にみんなの家で復興コンサートを行なったコンビです。参加者との間で「あら、こないだはどうもね」という会話が聞こえました。
「花は咲く」のほか、「冬景色」「希望の道」なども歌いました。「音が高くて声が出ないね」「むずかしいなあ」と言いながらも、みなさん楽しそうです。練習後のお茶の時間には、手作りのカップケーキがふるまわれました。甘さ控えめで美味!ごちそうさまでした。
お茶のみ話をしながら、ある方が「来月でここを卒業します」と言いました。
春はもう間近なのだな、としみじみ感じる時季となりました。