お知らせ

荒井小学校用地仮設住宅へ

2014.2.23

  IMG_9389s   仙台市の東部、若林区には甚大な津波被害があり、とくに荒浜地区は集落のほとんどが消え失せてしまったと言っても過言ではないほどです。今日は若林区最大規模の仮設住宅である荒井小学校用地仮設住宅へうかがいました。現在ここには約190世帯、およそ300人の方がお住まいで、その8割は荒浜地区の方々だそうです。
本日の演奏は仙台フィルハーモニー管弦楽団木管五重奏(フルート戸田敦さん、オーボエ木立至さん、クラリネット千石進さん、ファゴット海野隆次さん、ホルン斎藤雄介さん)です。早朝の気温はマイナス4℃、日差しはうららかですが、プレハブの集会所はすっかり冷え切っていて、ピッチが決まらず演奏者は四苦八苦の様子でした。IMG_0501sところで、この集会所では毎朝体操の時間があり、ラジオ体操のほか、昭和の歌謡曲に合わせて計3種類の体操をやるそうです。リハーサルを終えた演奏者も体操に参加しましたよ!
会場にはおよそ30名のお年寄りが集まりました。開演前の挨拶で自治会長さんが「テレビでしか見たことない仙台フィルが、見たことない楽器を持って来てくれました。みんなで楽しんでください」と言いました
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オープニングはエルガーの「愛の挨拶」です。「クラシック音楽か・・・」と緊張していた人たちも耳馴染みのある曲と木立さんのきさくな司会にほっとしたようです。「白鳥の湖・情景」の演奏にはまるで集会所がコンサートホールになったかのような迫力がありました。
「あまり見る機会がない楽器でしょうからご紹介します」と楽器の仕組みを解説すると「ほう」「へえ」としきりに感心していました。オーボエのリードを鳴らした途端「あ、草笛だ」と客席から声が上がりました。
プログラム後半は懐かしの歌謡曲や演歌です。口ずさむ歌声があちこちから聞こえてきました。「見上げてごらん夜の星を」をみんなで歌い、木立さんは「僕たちのほうが元気をいただきました」と言いました。最後の「ロンドンデリーの歌」が終わると、会場全体がじんわりと暖かい空気に包まれたようになりました。
演奏の御礼にと、こちらのご婦人方が作っている「復興かえる」ストラップや紙細工の「復興風船」などが演奏者に手渡されました。
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IMG_0640s「こういう楽器で聞く演歌も良いもんだねぇ」「また来てくださいね」「今度は弦楽器もいいなあ」とのお声をいただきました。
ぜひまた呼んでくださいね。IMG_0638s