宮城野区被災者交流支援事業 ≪仙台フィルとうたう「花は咲く」合唱団プロジェクト≫
（主催：音楽の力による復興センター・東北、仙台市／助成：ウィーン・フィル＆サントリー音楽復興祈念賞）
おおむね60歳以上の津波で被災した方々と毎月1回、仙台市宮城野区内3か所の会場で合唱の練習をしています。
4月23日に宮城野区文化センターのステージで仙台フィルと共演します。

仙台も桜前線が到着し、街じゅうがふわっと明るい空気に包まれています。秋から始まったこの合唱練習もいよいよ今日で最後となりました。講師は仙台オペラ協会の齋藤翠さん、伴奏は宮城野区在住のピアニスト佐藤亜紀さんです。
 前回、本番のステージで練習したことで合唱団のみなさんの意欲がさらに高まった様子です。翠さんもそれを受けて、体幹の内部にある腹筋を意識する発声練習を紹介したり、「ウォーミングアップに試してみましょう」と新曲を用意してきました。「富士の山」「早春賦」はみなさんよく知っている歌ですが、高い音域や発音などでコツが要ります。翠さんの説明を聞きながら、みなさんチャレンジしていました。
「花は咲く」の練習では、発声、発音、音程、組み立て、歌の運び、表情のつけ方、そして楽譜の持ち方や登場の仕方などなど、これまでやってきたすべてのことを込めて歌いました。堂々としたその姿は感動的ですらありました。
ステージではお客さんからもエネルギーをいただいて、さらに良い歌になることでしょう。本番が楽しみです！