お知らせ
「木町通サロンアンサンブルコンサート」へ
- 2014.5.21
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今年1月、「きまちハートふる絆づくり 復興ふれあいコンサート」を開催した木町通市民センター。その際は仙台市青葉区木町地区のみなし仮設にお住まいの方と地域の方を合わせて120名ほどのお客さまにご来場いただきました。
こちらではみなし仮設にお住まいの方が集う「木町通サロン」を月に一度開いています。今日はこのサロンへ復興コンサートをお届けしました。出演は、1月と同じく、仙台フィルフルート奏者の山元康生さんと、ピアニストの山元陽子さん。そして今回新たにフルート奏者の櫻井希さんが加わりました。実は、山元康生さんは櫻井さんのフルートの先生で、復興コンサートではめずらしい師弟共演となりました。
朝から激しい雨の降り続く天気だったこともあり、参加者はいつもより少なめでしたが、地域の民生委員さんや青葉区社会福祉協議会へ実習に来ていた大学生など、普段は被災した方を支える側のみなさんにも一緒に楽しんでいただくことができました。
コンサートはクライスラー「愛の喜び」から始まり、フルートのヴィルトゥオーゾが楽しめるドップラーの「アメリカンファンタジー」や「日本の四季メドレー」など、三人でのアンサンブルのほかフルートの二重奏や独奏で多彩な演奏を聴かせてくれました。櫻井さんが曲の聴きどころを紹介しながら進行したので、お客さまもとてもリラックスして楽しんでいました。
後半では「楽しい曲を一曲お送りします」と、加山雄三「お嫁においで」が演奏され、外の雨模様も忘れてしまうような、なんとも明るい気分にさせてくれました。これは音楽ならではのことだなぁ、と感じました。終演後の茶話会では、「1月の演奏も良かったねえ」「私も仕事で広島にいたんだよ」「また来てくれてうれしいです」と山本さんに話しかける方がいました。
また、或る方は「先週末、復興パートナーシートが当たって、仙台フィルの定期演奏会に行ってきました。ずっと田舎暮らしだったから、生まれて初めてのことで興奮してしまって!」と話していました。宮城県石巻市雄勝町の出身だそうです。
仙台での暮らしももう4年目となるみなさん。仙台での暮らしの楽しみのひとつに、演奏会へ出かけることも加えていただけたら嬉しいなと思いました。※仙台フィルハーモニー管弦楽団「復興パートナーシート」について
復興支援活動の一環として、平成26年度第1回定期演奏会から被災された方々をお招きするための「復興パートナーシート」を設けています。詳しくはこちらをご覧ください。