仙台もとうとう梅雨に入りました。今日は朝から雨が強くなったり、弱くなったりの天気です。
仙台市青葉区の幸町地区社会福祉協議会からお声掛けいただき、地域の高齢者とみなし仮設にお住まいの方を招いての食事会に合わせて復興コンサートをお届けしました。出演は、フルート奏者の櫻井希さん、池田緋沙子さん、櫻田朗歩さんによる三重奏です。
会場となった広い和室には、スタッフも合わせると100名余りの地域のみなさんが集まりました。きれいなドレス姿の3名が登場すると、「わ～！可愛いこと！」と会場がにぎやかになりました。幸町中学校の吹奏楽部でフルートを吹く生徒さんや、同じく幸町中ボランティア部もお手伝いに来ていました。

少しざわついていた会場も、1曲目の「〈カヴァレリア・ルスティカーナ〉より間奏曲」が始まると、次第にみなさん聴き入り、曲が終わった途端に拍手喝采です。「きれいな音ねぇ～」とあちこちで歓声があがりました。
クラシック曲の他には、今日の3人のドレスの色にちなんで、組曲「想い出は銀の笛」より「真紅のルビー」「エメラルドグリーンの風」「ブルーパステル」の3曲が演奏されました。演奏者が「どの曲がどの色のイメージに聴こえるでしょうか…」とクイズを出して、お客さまに当てていただくというコーナーもありました。同じフルートという楽器ならではのかわいらしく華やかなハーモニーで楽しませてくれました。

アンコールで演奏されたのは、仙台にちなんで「荒城の月」。演奏と共に、会場のあちらこちらから口ずさむ声が聞こえてきました。みなさん、この曲には若いころから親しんでいらっしゃったようですね。終わった後の拍手がとても温かく、みなさん笑顔で演奏者を見送ってくださいました。

コンサートの後は、演奏者も昼食会に参加しました。さっきまでドレスを着ていた演奏者が普段着に着替えたため、最初は気づかなかったお客さんもいたようです。演奏者もお客さまから直接感想を伺うことができ、とてもよい時間を過ごすことができたようでした。
4月にコンサートを行なった「花は咲く」合唱団に参加していた方もこの会に招待されていて、嬉しい再会となりました。