お知らせ

気仙沼その1_切通住宅「せせらぎコンサート」

2014.6.23

今日から木曜日までの4日間、ムラカミサポートの村上充さんのご紹介で、気仙沼市内の仮設住宅や老人保健施設など9カ所で復興コンサートを開催することになりました。今日と明日の2日間は、仙台フィル首席オーボエ奏者の西沢澄博さん、同じく仙台フィルチェロ奏者の山本純さん、そして多賀城市在住のピアニスト阿部玲子さんによるトリオの演奏です。

IMG_3187-最初の訪問会場は、切通住宅の談話室です。ここは18世帯ととてもこじんまりとしているのですが、皆さんとても仲が良く、打ち合わせに伺った際も何名かの方が外に椅子を出して、漬物やお菓子を持ち寄り、お茶のみをされていました。 今日も何人かの方が談話室に集まっていました。演奏家が到着し、準備を始めると、みなさん目の前で組み立てられていくオーボエや、間近で初めて見るチェロに興味津々。リハーサルのはずがみなさんは西沢さんにオーボエのリードの材料を見せてもらったり、純さんの弾くサン=サーンスの「白鳥」に聴き入ったり…。談話室の外のベンチではまだ生まれて2か月という赤ちゃんが、お母さんに抱っこされながらうつらうつらと聞いていました。 IMG_3128-
コンサートも、リハーサルの寛いだ雰囲気のままに、カッチーニの「アヴェ・マリア」から始まりました。お客さんと会話をしながら、楽器紹介も交えつつ進みました。ブラームス「子守歌」や映画音楽で有名なモリコーネの「ガブリエルのオーボエ」「ニューシネマパラダイス」、サン=サーンスの「白鳥」などが演奏されました。
「こんなに目の前でコンサートを聴いたことないから」と、みなさんとても集中して聴いてくださいます。打ち合わせの時に「小田和正の曲が聴きたい!」と言っていたおかあさんのために、演奏家が用意したのは「言葉にできない」という曲でした。始まった途端に、すぐ曲が分かったようでとても喜んでくださいました。
IMG_1517-歌うのが好きな方も多く、最後の「花は咲く」「浜辺の歌」では「せっかくだから」と立ち上がって歌ってくださった方もいました。切通_ 3
終演後は、そのままみんなでお茶のみ会になりました。
みなさん、コーディネーターの村上さんへ「今日は嬉しすぎて眠れない気がするよ」「ありがとうね~」と笑顔でおっしゃっていました。「また、きっと来てね!」と言っていただき、最後はみんなで記念写真をとってお別れしました。本当に明るくってユーモアのあるみなさんでした。また、きっと来ますね!切通_ 5