お知らせ
気仙沼その4_小原木中学校住宅「はまかぜコンサート」
- 2014.6.24
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午前中のケアハウスみなみから移動して、午後は唐桑半島の北の入口にある小原木(こはらぎ)中学校に伺いました。その校庭に56世帯が暮らしています。出演は引き続いて仙台フィル首席オーボエ奏者の西沢澄博さん、チェロ奏者の山本純さん、そしてピアニストの阿部玲子さんです。
こちらは高台の杉の木の森に面しており、杉木立の中に少し入ってみると、心なしか涼しく感じられました。
演奏会場となる談話室の隣りの部屋では、お母さんたちが裁縫仕事をしていました。ここで作った服などは販売されているのだそうです。今日はひととき作業の手を止めて、みなさんで聴きにいらっしゃい ました。カッチーニの「アヴェ・マリア」で始まり、早速の楽器紹介につづいてチェロの山本さんはピアソラの「アヴェ・マリア」を、オーボエの西沢さんは「七つの子」を演奏しました。
こちらの自治会長さんはとても楽しくユーモアのある方で、コンサートの途中でチェロとオーボエに挑戦しました。見事にどちらも良い音がしましたよ!
チェロをきちんと構えたり音を鳴らすのは簡単ではありませんが、オーボエのリードをすぐに鳴らすのは、それ以上になかなか難しいことではないでしょうか。本日の参加は女性ばかりで黒一点だった自治会長さん、終演後には西沢さんと記念写真を撮りました。そう言えば、この会場にはなぜかエプロンを付けたおばあちゃん達が多数いらっしゃいました。みなさん、なにか家事の途中だったのでしょうか?とても優しいお顔をされた方たちばかりで私たちもほっと安らいだ雰囲気の中でコンサートができました。演奏後、涙ぐんでいた方もいらっしゃいました。
ここでの暮らしはまだまだ続くのでしょう。みなさんどうか体に気をつけてお元気でいてくださいね!