8/16(土)、福島県相馬市総合福祉センターはまなす館・多目的ホールを会場に、東京クラリネットフィルハーモニーによる演奏会が開かれました。これまでの復興コンサートにご参加いただいている、仙台在住のクラリネット奏者日比野裕幸さん、菊池澄枝さんもメンバーの一員としてご参加されたことから、音楽の力による復興センター・東北も共催させていただきました。出演された菊池澄枝さんによる公演レポートを、ここでは紹介させていただきます。

本番当日、強い雨が降る中でしたが、52名の方にご来場いただきました。コンサート第一曲目は「フィガロの結婚序曲」、華やかに開演しました。TCPでは定番の曲です。 「シンコペーテッドクロック」では、ウッドブロックやトライアングルなどの打楽器を入れて演奏しました。 4人のソリストが前に立って吹く「クラリネットキャンディー」の時には、ソリストがベルアップしたり会場内を歩き回ったり、お客様からワァーという歓声が聞こえてきました。 「恋するフォーチュンクッキー」の際、10人くらいのお客様と一緒にダンス！ AKB48の大ヒット曲ですが、オニギリや香水をつける時のようなポーズなどMCが説明をして、本番スタート。真ん中にいた5歳くらいの女の子が、とても上手に踊っていて愛らしかったです。また、客席で座っていたお客様も手で振り付けをしてくださり、会場みんなが一つになり盛り上がりました 。「花は咲く」ではお客様と一緒に歌い、クラリネットを持ってきた中高生と一緒に吹いた幸福の時間。とてもいい声で歌う何人かのご御婦人がいて、会場いっぱい響き渡っていました。

アンコールはベートーヴェンのアダージョ・カンタービレ。TCPの柔らかい響きの中に、会場のみなさま、福島のみなさまに向けて気持ちを込めて演奏いたしました。

3年前の夏、同じ場所で演奏した時よりもお客様が温かく私たちを迎えてくださり、またとても親しみを感じました。 また、この場所に戻って来たいと思いました。