お知らせ
「たった3人の交響曲」開催しました
- 2014.10.3
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「ひまわり会」では、宮城県沿岸部の石巻や気仙沼、東松島などで被災し、仙台市内のみなし仮設住宅等に居を移した方々が定期的に顔を合わせる同郷サロンを自律的に開催しています。今日はその例会におうかがいしました。
出演はトリオ・ダンシュ・フロイデです。メンバーは東京都交響楽団オーボエ奏者の南方総子さん、読売日本交響楽団クラリネット奏者の鎌田広さん、同じく読売日本交響楽団首席ファゴット奏者の井上俊次さんのお三方です。今日から3日間開催される「仙台クラシックフェスティバル2014」に出演するために仙台へいらした機会に、復興コンサートへご登場いただきました。井上さんは宮城県石巻市のご出身で、「被災した方のために何かできることがあれば」という強い想いをお持ちだったこともあり、今回の演奏会が実現しました。
演奏会のタイトルは「たった3人の交響曲」。木管だけのアンサンブルですが、優しくふくよかなハーモニーをたっぷりとご披露くださいました。ドビュッシーからNHK朝ドラの「あまちゃん」、ジャズのスタンダードナンバーまで幅広い選曲で、会場のみなさんは「あ、これ知ってる」「聞いたことあるね」とくつろいだ様子で楽しんでいました。お客様はおおむね60歳以上の方々でしたが、手拍子や体でリズムを取るなどむしろノリノリでした。
楽器紹介のコーナーでは普段間近でみることのないファゴットに興味津々、それぞれの楽器の音の違いに「ほー」と感心し、井上さんが「オーボエはまんじゅうの皮、ファゴットはあんこ、クラリネットは砂糖です。この三つが揃うと美味しいまんじゅうになります」とハーモニー構成を解説すると「あーほんとにそうだねえ」「おいしいねえ」と納得していました。演奏後は恒例のお茶のみ会です。演奏者も参加してみなさんとおしゃべりしました。井上さんの周りには昔のご近所さんが集まって「うちのじいさんと井上さんちのじいさんが同級なんだよ」「家が同じ並びだったからしょっちゅう遊びに行ってたの」「おばさんも同級生だよ」と昔話に花が咲いていました。
帰り際、参加したみなさんから「楽しかった」「よかった~」とたくさんの笑顔をいただきました。
南方さん、鎌田さん、井上さん、遠いところどうもありがとうございました!