お知らせ
気仙沼・階上中住宅、小原木小住宅へ
- 2014.9.19
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2日目の今日も、ソプラノ沓澤裕恵さん、ヴァイオリン駒込綾さん、ギター小関佳宏さんと気仙沼市内を訪ねます。
1カ所目は、96世帯が暮らす階上中学校住宅の集会所へ。リハーサルを始める頃には、既に畳の部屋ではお茶っこのみが始まって、みなさんお手製の漬物や、お菓子が並べられていました。おばあちゃんたちの中にお一人、お若い方も。聞けば旦那さんが応援派遣職員として気仙沼市役所に勤めていらっしゃる他県出身の方。ボランティアというのではなく、ここの住民の一人として、おばあちゃんたちの買い物やちょっとした荷物運びなど「いっづも手つだってけで、ほんっとにたすかってんのよ~」と隣りのおばあさん。「漬物の漬け方だとかお魚の食べ方だとか、こっちも教えてもらってるから~」おたがいさま、が当たり前にあるのですね。コンサートでは「ムーンリバー」や「北上夜曲」も演奏されました。「北上夜曲」は年配の方にはやはり馴染みがあるようで、懐かしそうに聴き入っていらっしゃる方があちらにもこちらにも。ここでも「北国の春」はみなさん歌い慣れたご様子でした。終わってからは、お茶っこに混ぜていただき、漬物があんまりおいしくていただいていたら「これ、全部もっでけ!」とビニールに入れてくださいました。ごちそうさまでした!
2カ所目は唐桑・小原木小学校住宅談話室。大沢地区から移ってきて、集団高台移転を待っているという皆さん。下見に来た時には「クラシックなんてわがんねがら、演歌や歌謡曲がいいなぁ」なんておじいさんに言われたのですが、クラシックやカンツォーネ、映画音楽、歌謡曲を交えたプログラムに「いがった~!(=良かった~)」「もっとみんなにきかせだかっだねぇ~」とみなさん口々に言ってくださり、その笑顔にこちらの心配や不安は吹き飛びました。「マイクを使わない、こういう(クラシックの)演奏会は、ほんと初めてだよ~」と言われました。2人や3人といった小さな編成で、今回のように喜んでいただけるのであれば、もっともっと伺いたいなと、切に思いました。