お知らせ
川内清流の会「イタリアからの贈りもの」開催しました
- 2014.9.27
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7月末に宮城県美術館講堂にて、石巻・気仙沼地域の高校生に聴いていただいた、ヴィオラアンサンブルコンサート「イタリアからの贈りもの」。今年の春、イタリア国立クレモナ楽器製作学校から、復興に向けての支援として、仙台ジュニアオーケストラにヴィオラ4本が贈られました。クレモナの皆さんの、日本への、東北へのエールを音に替えて届けようと、仙台ジュニアオーケストラ有志によるヴィオラ四重奏を結成したのでした。
その美術館コンサートの際、隣り合うこちらの川内みなし公務員住宅の集会所でも、コンサートをさせていただこうと計画したのですが、ちょうどその日、開場の時刻に合わせたかのようにゲリラ豪雨に見舞われ、開催を中止せざるを得ませんでした。今日は、そのコンサートの仕切り直し。改めての開催です。
7月には出られなかった、パートリーダーで宮城一高2年の工藤梨央さん、仙台一高1年の今田理香子さん、宮教大付属中2年の武澤智哉くんの3人と、仙台ジュニアオーケストラ講師で仙台フィルヴィオラ奏者の長谷川基さんの4名が揃いました。
30分ほどのミニコンサートですが、それぞれ一人ずつにソロがありモーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」「ロンドンデリーの歌」ヘンデル「オンブラマイフ」などが演奏されました。プロではありませんので、ところどころ拙いところもありましたが、普段オーケストラの一員として演奏するのと、アンサンブルのメンバーとして演奏するのでは、ずいぶんと違ったのではないでしょうか。この日のために精一杯練習してくれた皆さんの気持ちが、しっかり楽器に伝わっていたように思いました。
最後には、敷地内に咲くコスモスやミズヒキで、住民の方が作ってくださったかわいらしい素敵な花束をいただきました。またこちらの自治会である川内清流の会の小瀬良会長からは「来春にはいくつもの復興公営住宅が出来、せっかくここで仲良くなったみなさんとも、またバラバラになってしまう。そうした時期に、思い出の1ページがまた増えました。ありがとうございました。」とご挨拶いただきました。中高生のメンバーにとっても、みなし仮設住宅にお住まいの皆さんとお会いする機会というのは、初めてだったかもしれません。自分たちに託されたクレモナのみなさんの想いを、改めて自覚できた時間だったと思います。また、様々な場所に演奏にでかけましょうね。