お知らせ
「うたカフェ♪」はじめました
- 2014.10.17
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仙台市東部の宮城野区内で最初に完成した復興公営住宅の田子西市営住宅では今月町内会が立ち上がり、これから住民のみなさんが自主的にコミュニティづくりに関わっていく段階となりました。町内会主催のサークル活動として、市営住宅およびその周辺にお住まいの方々の交流の場「うたカフェ」がはじまりました。昔懐かしい歌声喫茶にヒントを得て、みんなで歌い、おいしいコーヒーとお菓子を味わいながらおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターではこの企画のリーダー役となる音楽家をコーディネートしました。毎月一回のこの企画を牽引してくださるのは仙台オペラ協会ソプラノ歌手の松本康子さんです。今日は、同じくソプラノ歌手の岩瀬りゅう子さんとピアニストの可沼美沙さんがご参加くださいました。
まずはウォーミングアップに「どんぐりころころ」で体操をします。
歌いながら首の筋や手足を伸ばすと、全身が温まってきます。その後は「幸せなら手をたたこう」の替え歌で参加者は互いに自己紹介しながら握手を交わしました。
今日の歌はイギリス民謡の「虫の声」と日本の唱歌「赤とんぼ」です。歌う前にまず音読して、あらためて詩の内容を味わいました。リーダーが呼吸の仕方や姿勢のことなど、ちょっとしたコツを伝授するとみなさんの声がちがって聞こえました。
ところで、会場にあるピアノは2日前に「被災地へピアノをとどける会」から寄贈されたばかりのもので、今日は弾き初めとなりました。
北海道苫小牧市の或る方から贈られたもので、年代物の楽譜数冊と手紙が添えてあったそうです。ひとしきり歌った後はコーヒータイムとなりました。コーヒーを提供するのは宮城野区新田で「自家焙煎 喫茶ひこ」を営む西垣信彦さんです。淹れたてのコーヒーの深い香りと豊かな味わいにみなさんの表情がさらになごみました。この時間に松本さんと岩瀬さんはそれぞれ独唱1曲ずつと猫の鳴き声だけという不思議な二重唱を披露、みなさんはプロの音楽家の歌声とピアノの調べもたっぷりと堪能していました。
終わった後もコーヒーのおかわりを求める方が多くあり、おしゃべりに花が咲いていました。こうして顔なじみやお友だちが増えていったらいいですね。こんなゆるやかな場を持つことはすてきだなあと思いました。また来月もたのしく歌いましょう!