お知らせ
【文化庁派遣事業】福聚幼稚園へ
- 2014.10.31
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*音楽の力による復興センター・東北は、
平成26年度文化庁芸術家派遣事業〔東日本大震災復興支援対応〕の
音楽プログラムをコーディネートしています。お天気のよい青空となりました。今日は300名を超す園児が通う、仙台市青葉区の福聚幼稚園へ仙台チェンバーアンサンブルのみなさんと伺いました。メンバーはソプラノ勝又久美子さん、ヴァイオリン叶千春さん、チェロ塚野淳一さん、フルート渡邉珠希さん、クラリネット叶光徳さん、打楽器小林直央さん、ピアノ門脇麻美さんです。
コンサートが始まると、子どもたちは笑顔で活き活きとした表情で、演奏者をじっと見ています。3歳のまだまだ小さな女の子は、曲が終わると真っ先に、小さな手で拍手をしてくれていました。今回は「なにか子どもたちの知っている秋の歌を」というリクエストもいただいていました。チェンバーアンサンブルのみなさんが用意したのは「どんぐりころころ変奏曲」。誰もが良く知っている「どんぐりころころ」ですが、途中でワルツ風になったり、悲しい感じになったりします。子どもたちは、大人の予想に反して、ワルツになっても、悲しくなっても、上手にそれに合わせて3拍子で歌ったり、ちょっと悲しげに短調で歌ったり…お見事!でした。「シンコペーテッドクロック」でのボディパーカッションも、みんなよく叶さんのお手本を真似して、上手にできていましたね。アンコールの「Let it go」でクラリネットの叶光徳さんが「踊れる子は、前に出て来て踊ってもいいですよ」というと、我も我もと、子どもたちが飛び出してきました。おそらく100人くらいは前に並んだのではなかったでしょうか…。客席に残った子たちも一緒になって、「ありのままで~♪」の大合唱で幕を閉じました。
今回のコンサートはPTA(父母の会)からのお申し込みだったので、子どもたちの後ろでお母さんたちや小さな妹弟さん達も一緒に楽しみました。「普段、子育てなどに忙しいお母さんたちも、久しぶりに本物の音楽に触れることができ、貴重な時間を過ごすことができました」と、父母の会会長さんから届いたアンケートには書かれていました。また、「普段、生活している幼稚園で、保育の延長線上で、特別なものに触れたり、参加できるところが魅力的です」とのこと。確かに、そうかもしれませんね。いつものおゆうぎ室が、今日だけはコンサートホールになっていたのですから、子どもたちの驚き方も大きなものだったかもしれません。同じように喜んでくださる先生やお母さん方がたくさんいらっしゃいます。私たちも、この事業が続いてくれることを望んでいます。みなさん、またお会いしましょうね!