お知らせ

うたカフェ♪_2月

2015.2.20

仙台市東部の宮城野区内で最初に完成した復興公営住宅の田子西市営住宅では、
町内会主催のサークル活動として、市営住宅およびその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、
みんなで歌い、おいしいコーヒーとおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーとなる音楽家をコーディネートしています。

IMG_20150220_142011    寒さ厳しい2月ですが、会場にはすでに春が訪れていました。立派な屏風とお雛さまが飾られ、緋毛氈の鮮やかな色が目にもまぶしく、とても華やいだ雰囲気です。もともと、この公営住宅にお住まいの方がかつて所有していた雛飾りで、津波で流されずに残ったものだそうです。現在のお住まいがやや手狭なので、この集会所に飾られることになったとのことでした。住民のみなさんによろこんでいただけて、お雛さまもうれしいのではないでしょうか。IMG_20150220_142420
さて、今日のうたカフェも仙台オペラ協会のソプラノ松本康子さんと岩瀬りゅう子さん、ピアノ伴奏は可沼美沙さんが務めます。さらに、喫茶ひこのマスター西垣さんが美味しいコーヒーを淹れてスタンバイしています。会場にはおよそ20名の方が集まりました。町内会長さんはじめ、参加者のお声掛けが効を奏し、新しい仲間がじわじわと増えています。
IMG_20150220_143039今日の最初の課題曲は「アメイジング・グレイス」です。ほとんどの方が「えええ、英語で?!」と動揺していました。岩瀬さんが「はいそうですよ」とにっこり微笑んでスタートしました。英語と言ってもカタカナでルビを振っておいたので、いざ歌い始めてみるとそれらしい雰囲気に聞こえます。「この歌は知らない…」と躊躇していた方もいましたが、親しみやすいメロディーをゆっくり繰り返すうちに歌えるようになっていました。「うん、ちょっとわかってきた」と笑顔になりました。
その後、前10曲からなる「春のメドレー」に挑戦しました。かの有名なヴィヴァルディの「春」が前奏という面白い編曲です。「どこかで春が」で始まり、「どじょっこふなっこ」「春の小川」・・・と続き、アンデス民謡の「花祭り」を間奏にはさんで、「花のまわりで」で締めるという、春満載の曲です。IMG_20150220_144822
「この曲はご存じですか?」とひとつずつ確かめながら進みます。子供のころからおなじみの曲ですが、あらためて歌ってみるとそれぞれに味わい深く、まさに色とりどりの歌の花が咲くようです。10分を越える大曲でしたが、最後にはみなさん立ちあがって歌い切り、大きな拍手が沸きました。
IMG_20150220_150336いつもよりたっぷり歌ったので、みなさんすっかりのどが渇いた様子でした。コーヒーがことのほか美味しく感じられたことでしょう。コーヒータイムには松本さんが「早春賦」を、岩瀬さんが「麦の歌」の独唱を披露しました。どの方もカップを片手にうっとりと聞き惚れています。IMG_20150220_150552
終わって帰り際に、今日初めて参加した方から「とてもいいね。来てよかった」「楽しかった」とのお声をいただきました。また常連さんからは「じゃあまた来月ね」「これ、毎月の楽しみなの」と言われました。どうもありがとうございます。これからもともに楽しんでいきましょう。