仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」／宮城野区被災者交流支援事業
 ≪みやぎの「花は咲く」合唱団プロジェクト≫
（主催：音楽の力による復興センター・東北、仙台市）
宮城野区の仮設住宅および津波被災地域にお住まいのおおむね60歳以上の方々と、
毎月1回、合唱の練習をしています。
2015年3月26日に宮城野区文化センターでコンサートを行ないます。

昨日来のぽかぽか陽気に、仙台でも梅の花が一気にほころび始めています。春ですねえ。ということで、「花は咲く」合唱団はいよいよ来週本番を迎えます。練習会場の高砂市民センター第一会議室に来るのも今日で最後かと思うと感慨深いものがあります。
いつものように宮城野区家庭健康課職員のリードでウォーミングアップをやりました。輪になっての肩揉みや握手、ハイタッチなどのスキンシップもすっかりおなじみになって、みなさん本当に楽しそうです。
今日はことのほか盛り上がって「ああ体温上がった」「これ楽しいわねえ」と笑顔を見せる方がたくさんいました。

今日も合唱指導は仙台オペラ協会の齋藤翠さん、ピアノ伴奏は佐藤亜紀さんです。
ウォーミングアップが効を奏して、最初からみなさんの歌声が大きく力強く響きました。翠さんは「素晴らしいです！」と喜んで、「じゃあ、今度は・・・」と新しい課題をつぎつぎ提案してきます。「けっこう専門的なことなんですけど、」と前置きする翠さんの芸術的要求に応えようと合唱団メンバーは負けじとトライします。
やればやるほど課題が出てきて、やってもやってもきりがない。でも、この1年の成長ぶりには目を瞠るものがあります。なんせハモっていますからね！
前回の練習では音程が安定しなくて、「大丈夫かなあ…」と不安がよぎりましたが、今日は全くちがいました。みなさん堂々として立派に見えましたし、なにより、声に力と思いがこもっていました。最後の練習ということに加え、3月という特別な季節のなせる業かもしれません。「花は咲く」を練習するときには、涙を拭う人がいつもより多くいました。
あとで「今日は歌えなかった。泣いちゃうから」とこっそり伝えてきた方がいらっしゃいました。

近頃は練習のたびに新しいお知らせが飛び込んできます。
「家を建てはじめたんです」「6月には自宅へ戻るの」
「○○さんが最近来ないのは引っ越しの準備をしてるからだって」
新しい環境へ向かう人、しばらく今のままで留まる人、さまざまです。
仲間と練習してきたことやコンサートの経験を踏み台にして、新たな一歩を踏み出していってほしいと思います。
まずは、来週の本番を成功させましょう！よろしくお願いします！