お知らせ
名取「早春みたぞのコンサート」へ
- 2015.3.14
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春の兆しが少しずつ感じられるようになった3月中旬。仙台空港の近く、名取市美田園第二仮設住宅集会所へ伺いました。出演は、オーボエとコールアングレの木立至さん(仙台フィルハーモニー管弦楽団)、ピアノの鷲尾恵利子さんのお二人です。
集会所に着くと、 窓際にはなぜか日の丸の旗が並んでいました。今日から仙台では国連防災世界会議in仙台が始まっており、昨日は天皇陛下が仙台空港に降り立たれたとのこと。美田園第二仮設のみなさんの中にも、空港までお迎えにいらした方が何人もいらっしゃいました。
コンサートはNHK連続テレビ小説のテーマ曲だった中島みゆき「麦の唄」から始まりました。クラシックのコンサートのような、ピアノの鷲尾さんのドレス姿もとても素敵でしたので、お客様も少し緊張されていたかもしれませんが、聞き馴染みのある曲にみなさん、少し安心された様子でした。
オーボエやコールアングレと言った楽器は、オーケストラの中ではなくてはならない楽器ですが、あまりみなさんには身近ではない楽器ということもあって、木立さんが楽器の歴史や仕組みなど、色々とお話しくださいました。ラーンキ「ドン・キホーテとドゥルシネア」より第1曲など、なかなか聴く機会のないオーボエのソロ曲なども、お話を交えて聴かせていただくと耳にすっと入ってくるものですね。最後は「川の流れのように」をみなさんと歌いました。少し涙ぐまれていた方もいらっしゃったようです…。そしてコンサートが始まる直前に「これも歌いたいなぁ~」と自治会長さんからリクエストされた「北国の春」も、最後にほぼアドリブで応えていただきました。臨機応変なご対応、流石です…木立さん、鷲尾さんありがとうございました!
終わってから少しお話させていただくと、まもなく来週には戸建ての復興公営住宅の鍵の引き渡しがあり、引っ越しを控えていらっしゃる方も。また、5階建ての公営住宅も近くに建設中だそうで、こちらが完成するのは、もうしばらく先だとか。
新しい生活の話をするときの皆さんの声は心なしかやはり弾んでいらっしゃいました。早く、ご自分の家で、おもいっきり体を伸ばしてゆっくりできるといいですね。それまでもう少し、どうぞお元気でいらしてくださいね。