お知らせ
気仙沼・双葉保育園へ
- 2015.5.12
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昨日に続いて、Sop.沓澤裕恵さん、Vn.駒込綾さん、G.小関佳宏さんと共に気仙沼に滞在しています。今日1カ所目の「そよ風コンサート」は、このチームでは初めての保育園訪問です。
双葉保育園は、シャークミュージアムのすぐそばにあります。気仙沼市民会館に向かって坂を上るのぼり口です。海抜も低く、坂の下に立ち並んだ商店や住宅は多くが津波によって被害を受けました。園庭まで水が上がり、遊具がぴちゃぴちゃと水に浮んでいたと言います。本当にあと数10cm違っていたら…。60名いた園児は43名に減りましたが、気仙沼市内では非常に少ない認可外保育園として、なくてはならない存在となっています。
この日は園児のほかにも、先生、お母さんお父さんと園児のちいさな弟妹さんたちも一緒にコンサートを聴いてくれました。一曲目の「踊り明かそう」が始まると、ほどなく、楽しいのか嬉しいのか、それをどう表していいのかわからない!というような感じで、なぜか笑い出してしまう子供たちが続出。その笑いはあっちにもこっちにも伝染していきます。こんな子どもたちならではの反応に、演奏者のみなさんもついつい笑顔です。
Vn.駒込さん、G.小関さんの2人で「聖者の行進」をジャズ風に。みんなで手拍子を練習してみます。最初は難しそうにしていた子供たちも、音楽が始まると次第にノリノリに。裏拍だって何のその。こういうことは子供達の方が得意ですね。
後半は一転、皆で一緒に歌える歌がたくさん用意されていました。「めだかのがっこう」「さんぽ」などは、手遊びや手話付きで元気に歌ってくれました。
そしてこれでお別れですとご挨拶した後に、なんと、子供たちから歌のお返しがありました。CDの伴奏で「ありがとうの花」を大きな子も小さな子も、体をいっぱいに使って歌ってくれました。思いがけないプレゼントに、演奏者のみなさんもウルウルと来ていたとかいないとか…。
終わってから副園長先生に声をかけられました。「この春に入園したばかりで、まだ園に慣れていない子もいるのだけど、そのうちの一人が今日は本当に笑顔で聴いていて、担任の先生も「〇〇ちゃんが、あんなにいいお顔してるの初めて見た~」ととっても喜んでいましたよ!本当にありがたかった。生の演奏は、やっぱり全然違いますね。」普段とは違う子どもたちの表情、毎日毎日、その子供たちと顔を合わせて過ごされているからこその、先生方の発見。そんな一瞬に立ち会うことができて、伺えて本当に良かったと思いました。みんな、またいつかお会いしましょうね!