お知らせ
あすと長町第一公営住宅へ
- 2015.6.7
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JR長町駅の東側、郡山地区にこの春完成したあすと長町第一公営住宅ではおよそ160世帯が入居します。よく晴れた日曜日の今日は引っ越し日和なんでしょうね、トラックが次々にやってきて、業者の人たちが荷物を運び込む姿がひっきりなしに見られました。
さて、入居者が新しい生活をスムーズに始められるようさまざまな面からサポートする「郡山地区復興公営住宅支援者連絡会」では、初めての入居者交流会を主催することになりました。その際、「初めての顔合わせで緊張する人も多いでしょうから、まずは音楽でほっとするひとときを…」との意向で、連絡会から復興コンサートの依頼があったのです。「ほっとコンサート」と銘打った今日の演奏会、出演はヴァイオリン叶千春さん、クラリネット叶光徳さん、ピアノ大岩千華さんのトリオです。
会場には住民と連絡会のスタッフ合わせて100名以上の人が集まり、熱気に満ちていました。用意した座席はもうびっしりで、会場に入りきれないスタッフは廊下からコンサートを見守っていました。
オープニングのクライスラー『愛の喜び』に続いて、バッハ、ヴィエニャフスキなどクラシック曲が演奏されました。
続くハイドリッヒ『ハッピーバースデー変奏曲』のときには、クラリネットの叶さんの提案で、5月と6月生まれの方にみんなで『ハッピーバースデー』を歌いました。祝われた方々は思わぬサプライズに照れたような笑顔を見せていました。
次は雰囲気をがらりと変えてタンゴの名曲「ポルウナカベーサ」「ラ・クンパルシータ」です。「ほっとコンサート」は情熱のホットでもあるわけですね。おなじみの旋律に大きな拍手が沸きました。
また、福島在住の作曲家、仲沼祐太さんによる『光の導くところへ』は、この会場の窓から差しこむ陽光のようにやさしくて透明な明るさに満ちた曲でした。
最後は、日本の唱歌をメドレーでお送りしました。『夏は来ぬ』『海』など夏にちなんだ歌をご一緒に歌っていただきました。「こういう歌は本当にほっとするわ」とご婦人が楽しそうにおっしゃっていました。おもいのほか男性のお客さんが朗々と歌っていて、私たちもうれしくなりました。
新しい生活の第一歩に復興コンサートをお届けできてよかったです。これからの生活が穏やかで豊かなものでありますように。