お知らせ

「旭ヶ丘みんなのコンサート」へ

2015.6.13

IMG_9446-仙台市旭ヶ丘市民センターと仙台市社会福祉協議会、音楽の力による復興センターの三者共催で行われる「音楽の力で元気になろう!旭ヶ丘みんなのコンサート」は、おもに旭ヶ丘地区のみなし仮設住宅にお住まいの方と周辺地域の方々にも広く呼び掛けて、大人数でともに音楽を楽しもうという企画です。年に2回の開催で今回ではや5回目を迎えます。
本日の出演は仙台フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリン小池まどかさんとチェロ八島珠子さん、そして仙台在住のピアニスト山元陽子さんのトリオです。IMG_3879-
真夏日の予報が出た暑い昼下がりでしたが、会場にはたくさんのお客さんが集まりました。以前、被災者サロン等でお見かけしたことのある方も多数いらしていて、この会もすっかり定着した感がありますね。
IMG_3799- オープニングのエルガー『愛の挨拶』に続き、クライスラー、サン=サーンスと、弦楽とピアノのアンサンブルならではの魅力に満ちた曲の数々が演奏されました。演奏家がそのつど曲の解説をするので、とても親しみやすく聴いていただけたようです。一般的にはちょっとなじみがないかもしれないラフやキュイの曲も紹介されました。IMG_3938-
IMG_3858-ピアノ独奏の『月の光』では、お客さんが息をひそめるようにして消え入りそうなあえかな音色の一粒ひと粒を聴いていました。最後の一音が消えると、客席からは、ほう、とため息がもれました。
締めはピアソラ『ブエノスアイレスの四季より《春》』でした。華奢な女性トリオによる、しかし力強い演奏に大きな拍手が沸きました。

IMG_3993-アンコールでは『バラが咲いた』をご一緒に歌っていただきました。初夏は薔薇の季節でもありますね。懐かしい歌を大きな声で歌ったためでしょうか、みなさんの笑顔もいっそう明るく咲いたように見えました。IMG_3908-

終演後は、別室にてみなし仮設住宅にお住まいの方々の茶話会があり、演奏家も参加しておしゃべりを楽しみました。「また来てくれたのね」「こないだ他の会場でも聴きましたよ」「このコンサートが本当に楽しみでね」とお声掛けいただき、光栄に感じました。IMG_20150613_155343
これから復興公営住宅への移転が増え、みなし仮設は解消の一途をたどります。変わりゆく状況の中で、またいつかどこかで音楽という樹のもとでお会い出来たらと思います。