お知らせ
うたカフェ♪_6月
- 2015.6.19
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仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅では、
町内会主催のサークル活動として、当住宅とその周辺にお住まいの方々の交流の場、
「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、
みんなで歌い、おいしいコーヒーとおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーとなる音楽家をコーディネートしています。さて、毎月一回のおたのしみとして定着してきた感のあるうたカフェ、今日は新人さんが4名もいらして、さらに賑やかになっています。
今日もいつものように仙台オペラ協会の松本康子さんと岩瀬りゅう子さん、伴奏には可沼美沙さんが登場です。今日の課題曲は日本の唱歌を中心とした夏のメドレー。おなじみの『茶摘』『夏は来ぬ』『たなばたさま』など9曲に加えて、なんと導入部がガーシュウィンの『サマータイム』、途中には『Twinkle Twinkle Little Star』も出てくるという盛りだくさんなアレンジなのです。
岩瀬さんが英語の歌詞をカタカナで大きく書き出して、「さあ歌ってみましょう!」とみなさんを誘います。おずおずと歌い始めましたが、だんだんとそれっぽい雰囲気に乗ってきて、まんざらでもない様子でした。この意外性が、田子西うたカフェの面白さのひとつです。
メドレーの締めは『見上げてごらん夜の星を』でした。岩瀬さんが「この歌をみなさんと一緒に歌いたくて」と言いました。歌いながら、ぽろぽろと涙を落とす方が幾人かいました。いつにも増してこの歌のメロディと歌詞がこころに染み入る今日でした。
お待ちかねのコーヒータイムでは、喫茶ひこのマスター西垣さんと佐々木さんが淹れたてのホットコーヒーとアイスコーヒーを提供しました。じつは歌よりもこのコーヒーを目当てに参加する人もいるぐらいなんですよ。この周辺には徒歩圏内にお店がないという事情もあって、自宅用に豆を買っていく人も何人かいます。
みなさんがコーヒーを楽しむ傍らで、松本さんが『サマータイム』をオペラヴァージョンで披露しました。圧倒的で豊かな声に大きな拍手が贈られました。
最後にまた全員で今日の歌をうたって、うたカフェは終了となりました。でも、なかなかみなさん立ち去り難いようで、ずっと話し込んでいました。井戸端会議ならぬ「うたカフェ会議」でしょうか、おしゃべりに花が咲き、笑顔になっているのをみて「ああ、良い光景だなあ」と思いました。町内会長さんもその様子に目を細めていました。
これから梅雨も本格化しますが、どうぞみなさん体調に気をつけて、また来月お会いしましょう!