お知らせ

気仙沼「南郷住宅入居歓迎交流会」へ

2015.6.27

IMG_1729sIMG_1823s気仙沼で一棟目の復興公営住宅が、この春完成しました。この日は、周辺地域である南郷一区二区のみなさんが、新しく南郷三区と言う名前の町内会となった南郷公営住宅のみなさんを歓迎しようと開催した歓迎交流会。敷地内に建った「南郷コミュニティセンター」が会場です。

IMG_1784s「復興コンサート」は屋内会場のトップバッターを切らせていただきました。出演は、これまでにも数度気仙沼を訪問している、カルテット・フィデスのみなさんです(メンバーは仙台フィルから、Vn.松山古流さん、熊谷洋子さん、Va.御供和江さん、Vc.石井忠彦さん)。

交流会は、町内会のみなさんのほか、個人ボランティアのムラカミサポート村上さんを通じて気仙沼に縁のある、多くのボランティア団体や落語家、シンガーソングライターが参加する大掛かりなものでした。あいにくの雨風となり、外でのイベントはすべて中止。屋内のみでの開催となりました。急遽、外で踊るはずだったよさこいチームが、弦楽四重奏の前に演奏することになり…。なかなかない経験でしたが、そんなてんやわんやもお祭りらしく…

IMG_0231sIMG_0228sカルテット・フィデスの皆さんは「新しい生活が始まった、御祝いの機会でもあるのだから」と、しっかり素敵なドレスを着て登場。またガラリと会場の雰囲気が変わりましたが、御供さんの絶妙なMCでみなさんの緊張もほぐれ、楽しい「踊り明かそう」から始まりました。その後は「愛の喜び」「G線上のアリア」とクラシック曲が続き、その素敵なハーモニーに、客席の皆さんの表情が明るく変わっていくのが、見ていてもわかりました。

IMG_0233sIMG_1766s後半には、ぜひみなさんと一緒に歌える歌をとお願いしました。選んでくださったのは「北国の春」「港町十三番地」「おいらの船は300t」と、港町・気仙沼ならではの3曲。そして、「仙台フィルも、やるときはやるんです!」と取り出したるは揃いの法被。会場からもやんややんやの喝さいが。大波小波から水飛沫がかかる様子が描かれた揃いの法被、みなさん、お似合いです!IMG_0261s

IMG_0254s「おいらの船は300t」では、歌い始めから皆さんの唄声が一段と大きくなるのがわかりました。自分たちの町の歌があるというのは、なんだかとても羨ましい!今回は最後の歌詞を「明日は故郷の 気仙沼~♪」と替え歌にして歌詞カードを用意したのですが、皆さんちゃんとそのように歌ってくださいました!それを聴いた演奏家のみなさん、少しウルッとされていたような…(スタッフももれなくウルッとしておりました…)。

IMG_0235sIMG_0234s続いてはタンゴを1曲、そしてリクエストをお聞きした結果、日本の歌をもう1曲、ということで「川の流れのように」が最後をしっとり、締めくくりました。

外は大雨と風で大変な天気、そして今来てみた人、これから出演する人、取材にいらした方、町内会の方と、人の出入りの絶えない会場でしたが、最後は一列目のお母さん達から「また来てね!」「きっとよ!」とお声をいただき、あっという間の40分が終わりました。

IMG_1765s交流会は、この日夕方まで、歌や落語やバルーンアートなど色々なアーティストが参加されたとのこと。東京から、秋田から、仙台から、また地元気仙沼からと、出演者もスタッフも本当に大勢の方が関わっていらっしゃいました。始まったばかりの新しい町内会づくり。6割以上が65歳以上の高齢者という公営住宅ですが、多くの人が関わって、顔の見えるコミュニティづくりのお手伝いが少しでもできれば、と思います。南郷地区のみなさん、また各地からいらしたボランティアのみなさん、お邪魔いたしました!