お知らせ

「川内清流の会ふれあいコンサートvol.2」へ

2015.7.3

800_6518800_6521仙台フィルから、Vn.宮﨑博さん、山本高史さん、Va.長谷川基さん、Vc.石井忠彦さんによる弦楽四重奏チームと共に、東北大学川内キャンパスの北側にある、川内公務員みなし住宅集会所にお伺いしました。

800_65292012年1月にデュオ、2014年4月にカルテット、9月に仙台ジュニアオーケストラ有志と、これまでにもご縁800_6526があり今回が4度目の訪問。今年できる仙台市内の復興公営住宅に多くの方が引っ越されるとのこと、その前に、ぜひもう一度川内に来ていただきたいと、4月支倉サロンに出かけた際に、自治会である「川内清流の会」会長さんからお声掛けいただいたのでした。今回はすぐ隣にある川内郵便局にもチラシを貼らせていただき、地域のみなさんにも一緒に楽しみませんか、と呼びかけをしてくださいました。たまたま通りがかったという方や、川内郵便局の女性局長さんも参加してくださいました。小さな子供さんを連れたお母さんや、もう少し大きい男の子の姿もありました。

800_6553800_6557何度も伺っているからこそ、今日はどんなプログラム、そしてどんなお話しにしようとヴィオラの長谷川基さんが悩んでくださり、ひとつずつの楽器の音色が、次第に重なって独奏から四重奏になっていく編曲の「アメイジンググレイス」で幕を開けることに。ヴィオラ、ヴァイオリンの御三方は、演奏しながら会場に入場。姿は見えずとも、どこからか聴こえてくる楽器の音に、みなさんはじめは不思議そうにされていました。チェロやヴィオラの音色を特に聴く機会はほとんどありませんので、とても新鮮に感じました。モーツァルト、アンダーソンの聴いたことのある曲目や、宮﨑さん、山本さんお二人の個性豊かな競演による「チャルダッシュ」、そして「さんさしぐれ」「ソーラン節」美空ひばり、「アヴェヴェルムコルプス」など盛りだくさん。

800_6671800_6769そして演奏の合間には、このカルテットで訪問した秋田や青森での学校公演(電力スクールコンサート)の話や、つい数日前までの仙台フィル北海道ツアーの話(文化庁芸術家派遣事業)、石井さん入団当初(=仙台フィルがプロ・オーケストラとなった当初の頃)の、御苦労の多かった(けれどもみんなで目標に向かって一致団結し、とても楽しかった)思い出話など、普段の定期演奏会だけでは垣間見ることのできない、オーケストラの日常生活を聞かせていただき、みなさん興味深々。

「定期演奏会がある日の他は、仙台フィルの皆さんって何をしているの?」と聞かれることが、私たち復興センターも、とても多いと感じていたこの頃でしたので、メンバーのみなさん、それぞれの言葉で、それぞれの声で聞かせていただき、とても貴重な機会となりました。

800_6576800_6580終演後には、「川内清流の会」のみなさんがお茶や手づくりの漬物、すいかを用意してくださり、しばしお茶のみの時間。この場所には初めて来た、というご近所の方も一緒に混ざっていかれました。今後は、市内各地の公営住宅や、自宅再建など、再び離れ離れとなっていくみなさん、川内での今日の楽しいひとときを、またいつか思い出してくださればと思います。また、新しいお住まいに移られても、お招きいただければまた必ずお伺いしますね、と約束をして別れました。みなさん、どうぞお元気で!