お知らせ

田子西「うたカフェ♪」_2月

2016.2.19

仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅では、
町内会主催のサークル活動として、当住宅とその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、 みんなで歌い、
おいしいコーヒーとおしゃべりを楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、
音楽リーダーとなる音楽家をコーディネートしています。

DSCN0013田子西にうかがう日は不思議と天気に恵まれている気がします。今日もぽかぽか陽気でほっとしました。集会所には目にも鮮やかな雛壇とつるしびなが飾られて、早春の明るさに華を添えています。DSCN0016
今日もいつものように、仙台オペラ協会の松本康子さんと岩瀬りゅう子さんが音楽リーダーを務め、可沼美沙さんがピアノ伴奏します・・・が、何やらいつもと様子がちがいました。テーブルにはハンドベルが用意され、お客さんが来るのを待ち受けていました。
DSCN0018参加者は、来た早々に次々と「はい、どうぞ♪」とベルを手渡され、『ドレミの歌』を合奏することになりました。まずはみんなでベルの鳴らし方を素振りしました。意外に力強く押し出す感じでいい運動になりそうです。
いつも美味しいコーヒーを淹れてくださる喫茶ひこのマスター西垣さんも有無を言わさず参加させられました。DSCN0055
音階順にずらりと並んだみなさんは“一音入魂!”の気構えで演奏に臨みます。頭では判っていても緊張のあまり腕が勝手に反応して変なタイミングで鳴らしてしまうんですね、あちこちで笑いが起こっていました。DSCN0039
その必死さが傍で見ていても楽しくて、がんばれ!と応援したくなります。見かねた可沼さんが岩瀬さんと手分けして「はい!」「はい!」と合図を出していました。演奏者も指揮者もやっとの思いで演奏し合わると、お互いの健闘を讃えるような拍手と安堵の笑い声が沸きました。DSCN0034

今日のプログラムは坂本九の特集です。まずは『上を向いて歩こう』を手拍子を入れて歌いました。「次はステップもやってみますよ」と岩瀬さん。足踏みしたり左右に揺れたりしてゴスペル風に歌います。今日はいつにも増して全身運動になってますね。みなさんけっこうノリノリで楽しそうでした。
DSCN0063続く『見上げてごらん夜の星を』はしっとりと歌います。「この曲を聴くとどうもね…」とハンカチを用意する方もいました。実際、涙ぐんでいた方もいました。昭和時代のヒット曲には良い歌が多いですね。そのメロディに、歌詞に、みなさんそれぞれの思い出が染み込んでいるのでしょう。しみじみと、噛みしめるように歌っていました。DSCN0065終わって「今日はみなさんいろいろやってお疲れでしょうから、よく眠れると思います」と岩瀬さんが言いました。
松本さんも岩瀬さんも毎回のプログラムにさまざまな工夫を持ち込んでくださるので、知らない歌との出会いがあります。
DSCN0066西垣さんの美味しいコーヒーを目当てに来る方もたくさんいます。ちょっとした楽しい息抜きとして「うたカフェ」が皆さんの生活の一部になってくれたらいいなあと思います。また来月、よろしくお願いします!DSCN0023 DSCN0029