お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_5月

2016.5.17

2015年10月から「歌声サロン」を始めました。                                    復興センターでは音楽家をコーディネートし、                                        泉区まちづくり推進課と仙台白百合女子大学と協働して、                           このサロンを運営しています。

新年度になって2回目の泉中央南「歌声サロン」を開催しました。前回から、会場の準備などを町内会役員の方が担ってくださるようになり、この日も「おはようございます!」と、すっかり準備を終えて待っていてくださいました。(ありがとうございます!)

雨が降っているからか、開場してからもなかなか人の集まらない様子でしたが、5分前になると続々とみなさん集まりだします。「チラシに、歌いたい歌があったから来てみたんだ」という男性や、すぐ近くにあるケアハウス望岳荘からも、誘い合って来たという方々もいらっしゃいました。

1いつものとおり、体をほぐす運動から始まります。写真は良い姿勢を確認する体操の様子です。後藤さんが「肩上げて、うしろに回して、はい、ストン。」と、今月の標語を読み上げるようにおっしゃいます。とても簡単な動作なのですが、普段の生活にはなかなかない動きです。この、ストンと肩を落とした時の姿勢が、いわゆる“よい姿勢”なのだそうです。「テレビを見ながらでもできますから、みなさん家でもぜひやってみてくださいね~」みなさん笑いながら、真似してみます。

2今日の歌は、5月ということで、「屋根より高い…」の『こいのぼり』と「甍の波と…」の『鯉のぼり』のメドレーを。
「鯉はとても精の強い魚なんだそうです。それで、男の子が生まれると、元気に丈夫に育ちますようにと、端午の節句に鯉のぼりを飾るようになったと言われています」歌う前に、後藤さんが教えてくださいました。鯉のぼり、5月に目にするのは当たり前になっていますが、その理由を聞くのはお恥ずかしながら初めてだったかもしれません…。
今回の2曲のこいのぼりの歌、前者は昭和生まれ、後者は大正生まれの歌です。少し声を出すのをためらっていらした男性も懐かしく思われたのでしょうか、気付くとみなさんと一緒に口ずさんでいるのが聴こえました。
「高い音を出すのが、出しにくいなぁという時は、逆に低い音を出すような気持ちで歌うと、声が楽に出ますよ!」後藤さんのアドバイスの通りにやってみると、あら不思議、やはり聞こえてくる声に変化がありました!今日はもう一曲、明治生まれの『茶摘み』も歌いました。リズミカルで楽し気な伴奏に、みなさん、懐かしい歌を思い出しながら楽しそうに歌われていましたよ。

3曲、懐かしい歌を、詩を味わいながら楽しんだ後は、リクエストでいただいていた『神田川』を。みなさんで一緒に歌うことは少ない曲だったかと思いますが、それもまた新鮮な体験となりました。ご年配の方からは「知らない歌だなぁ…」なんて声もいただきましたが、様々な年代が集まる「歌声サロン」だからこそ、新しい歌との出会いが生まれるサロンでもあるのだなと感じました。

45さて、みんなで一緒に歌った後は、お茶の時間です。今日は、仙台白百合女子大学からコーヒーを楽しむサークル「ホワイト・リリー」のお二人が来てくれました。今日のコーヒーの種類を説明するのに、手づくりのボードを作ってくれました。コーヒーに合うお菓子、ということで用意したのは、小さなチーズケーキ。みなさん、昼ごはんの後にたくさん歌って、ちょうど小腹が空いた頃だったのではと思います。用意したコーヒーは、ちょうど人数分を注いだところで、売り切れとなりました。今日の「イースターブレンド」は、とても軽くて飲みやすいコーヒーでした。ホワイト・リリーのお二人、おいしいコーヒーをごちそうさまでした。また、お菓子の配布など、今回は支えあいセンターいずみの小島さんにも大変お世話になりました!

7お茶の時間の終盤に、今日も、Mezzo後藤優子さん、Pf.田村聡子さんによるミニコンサートを聴かせていただきました。今日のプログラムは…間もなく季節を迎える、シューベルトの『野ばら』を日本語とドイツ語で。続いて、シャンソン『愛の讃歌』。
「愛の讃歌」では、後藤さんの言葉を大事にされる歌い方もあって、会場にいる全員がすっかりその歌の世界に引き込まれていくのが分かるような、素晴らしい歌でした。その後は、やはりアンコールの拍手鳴りやまず…
そして、会場のみなさんのお手を拝借して、楽しい楽しい『オー・シャンゼリゼ』を日本語で。外は雨が続いていましたが、そんな天気もなんのその、きっと明日はいいことがあるような気分で、散会となりました。

8帰りがけ、「月に一度のこの日が、いつも本当に楽しみなの。今日も、朝起きたときから楽しみで楽しみで!」と笑顔でお話しくださった方もいらっしゃいました。月にたった一度のことではありますが、そんな風に楽しみに待っていてくださる方がいることは、講師&スタッフにとてもとても励みになっています。町内会のみなさんや、参加してくださるみなさんのご要望なども伺いながら、より多くの方の“楽しみ”のひとつとなれるよう、続けて行けたら…と改めて思った出来事でした。みなさん、来月もまた、元気にお会いしましょう!
最後に、今月のチラシの前で、「ホワイトリリー」4年生のおふたりと。