お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_7月

2016.7.19

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽家をコーディネートし、泉中央南町内会と
泉区まちづくり推進課と仙台白百合女子大学と協働でサロンを運営しています。

梅雨明けはまだですが、今日は梅雨明けしたかのようなぴかぴかの夏空が広がっています。集会所の窓から見える風景にも夏草の匂い立つような勢いが感じられます。「こんにちは」の替わりに「暑いですねー」が挨拶になっていました。
DSCN0675今日もメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんが音楽リーダーを務めます。白いブラウスも目にまぶしく、颯爽と登場したお二人に「あら、今日もきれいだねー!」と声が飛び、お二人はちょっと照れていたようでした。
いつものようにゆっくりとウォーミングアップから始めます。DSCN0679
肩甲骨まわりをほぐしたり、伸びをしたり。横隔膜を意識した深い呼吸と、のどの奥を開けた発声を練習しました。 血行が良くなったので、「わぁ、暑いこと!」「ねえ」とぱたぱたあおいでいる人がたくさんいました。
DSCN0692今日の歌は、まず季節にちなんで『たなばたさま』『夏の思い出』、がらりと趣向を変えて昭和のヒット曲『ブルー・ライト・ヨコハマ』の3曲です。
みんなで歌詞を朗読した後に歌います。DSCN0694
「この景色を尾瀬と思って歌ってみてください」
と後藤さんが言うと、歌声がこの小さな集会所を飛び出して七北田川までのびのびと広がっていくような感じがしました。イメージ次第で歌は伸縮自在に楽しめるものだなあと思いました。
DSCN0700また、「水芭蕉」「水のほとり」など歌詞の中に多く出てくる「み」の発音についてアドバイスがありました。唇を合わせて「m」の子音をたっぷり出すようにすると、語頭がはっきりしてめりはりがつきました。こういうちょっとしたコツが歌をひと味ちがうものにしてくれますね。

DSCN0710お茶の時間には仙台白百合女子大学のサークル有志White Lilyのメンバーが コーヒーを淹れてくださいました。DSCN0714
今日の銘柄はイタリアンロースト。コクと苦みがポイントだそうです。マイカップ持参の方も増えてきてますね。良いことです。 参加者と演奏家もお茶のみしながらのおしゃべりに花が咲いていました。

DSCN0719最後の締めはミニコンサート。かねてからのリクエストにお応えして後藤さんは『たそがれのビギン』を披露。リクエストをくださった方なのでしょうか、「あ!」と飛びあげるようにして嬉しそうに拍手する人がいました。 「本当は雨の日に合う歌なんですけど…」と言いながらも、ムードたっぷりでしっとりとした歌にみなさんはしんとして聴き入りました。嫋嫋とした余韻が客席を包みました。
DSCN0697続いては、夏にぴったりの『恋のバカンス』です。手拍子しながら一緒にノリノリで歌う方が何人もいました。後藤さんと田村さんは「衣装も揃えてきましたので、ザ・ピーナッツをやります!」と素晴らしいハモリを聞かせてくださいました。DSCN0727
こういうサービス精神が有り難いです。みなさんもちろん大喜びでやんやの拍手喝采が沸きました。
昭和歌謡の持つエネルギーと言うかパワーはすごいなあとつくづく思います。唱歌もそうですが、こういう曲も歌い継いでいきたいものです。
終わってご挨拶する演奏家のお二人に「お名残り惜しいです!」との声が上がりました。どうもありがとうございます。また来月伺いますので、夏バテ注意でお過ごしくださいね。DSCN0731