お知らせ
7/30リンデンバウムの杜「夏まつり」へ
- 2016.7.30
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今回の気仙沼行きは、こちらリンデンバウムの杜の「夏まつり」へ、「ぜひコンサートをお願いしたい」という依頼から始まりました。リンデンバウムの杜へは、これまでに2度訪問したことがあります。規模が大きく、老人ホーム、ショートステイ、デイサービスを運営されていますが、男性スタッフも多くとても雰囲気のよい施設です。震災時には、入所者・スタッフの家族なども含めて多い時で400人近い方が、ここに身を寄せていたとお聞きしました。介護の必要な方を多く抱え、一体どうやって乗り越えられたのだろうかと、想像さえつきません。
そんなリンデンバウムの杜の、一年に一度のお祭りは、スタッフも総動員。朝8:00にセッティングとリハーサルのために伺うと、既に会場は色とりどりの大漁旗に囲まれて、圧倒されました。
いよいよ開会の時間となると、会場は人でいっぱい!利用者さん、近所の方、スタッフ、ご家族など全部で200名を超えるお客さまです。周りには縁日や、バルーンアートで復興支援を続ける塩田さんのブース、血圧を測りながら健康相談をできるコーナーもあり、子供たちも大勢遊びに来ていました。第1部には地元から中才打囃子、秋葉太鼓、よさこいを踊る唐桑・祭りやが演舞を披露。子供たちを含めた懐かしいお囃子の響きに、祭り気分が一層増します。賑やかなステージが終わって、いよいよコンサートの始まりです。
80,90代の方が多いとお聞きしていたこともあり、「リンゴの唄」「憧れのハワイ航路」「浜辺の歌」「我は海の子」といった懐かしい歌を後藤さん、菅野さんがたくさん用意してくださいました。この選曲が、ピッタリだったようで、1列目のおばあさまお二人は、なんと、全曲を一緒に口ずさんでくださっていました。みなさん、幼いころから歌っていた懐かしい歌は、自然と歌詞もメロディーも口をついて出てくるのですね。一緒に歌うことが難しい方も、できるテンポで手拍子をしてくださっています。
後藤さんから「次の曲は、港町・気仙沼らしい一曲を…」と紹介があったのは「港町十三番地」。こちらも盛り上げ上手なメゾソプラノの後藤優子さんの声にはぴったりの歌。そして、次はリクエストをいただいていた「きよしのズンドコ節」。普段から、老人ホームのみなさんも、デイサービスのみなさんも、この曲に合わせて一緒に体操をしているとのこと。この日もスタッフのみなさんが前に出て、賑やかな場面となりました。
最後は「川の流れのように」でしっとりと。ご長寿であり、また震災を越えて今こうしてお元気にいらっしゃるみなさんを前にして聴くこの曲は、いつもとはひと味もふた味も違って、胸に沁み込んでいくようでした。
帰りには、縁日に出ていた駄菓子や枝豆、カラフルなジュースなども御馳走になり、賑やかな大漁旗と七夕飾りに見送られながら会場を後にしました。みなさま、どうぞ末永くお元気で!スタッフのみなさん、御苦労様でした!