お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_11月

2016.11.30

仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」
≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
おもに宮城野区の仮設住宅、復興公営住宅、防災集団移転地区、
または津波被災地域にお住まいのおおむね60歳以上の方々と、
毎月1回合唱の練習をしています。

今年も残すところあと1か月、毎年同じことを言ってしまいますが、1年は本当にあっという間ですねえ。。。などと、しんみりしているひまもなく、今日から合唱団は新曲に挑戦します!
新たな課題曲はなつかしのヒット曲『学生時代』です。受付で楽譜を受け取ったメンバーから「あら、懐かしいこと」「これ、好きなの」「ああ、ペギー葉山ね。昔ディナーショーに行ったことあるのよ~」などなど、さっそく反応がありました。ご自分の青春時代、古き良き時代そのものを象徴する歌なのでしょうね。
dscn2474さて、今日も講師を務めるのはソプラノ齋藤翠さん、ピアノ伴奏は目々澤亜紀さんです。発声前のストレッチは腕と肩回りをじんわり伸ばすことから始めました。「あれ?」「どうなってんの?」と腕がこんがらがって笑ってるメンバーもいました。dscn2481
続いては恒例の肩もみ大会。前の人の肩や腕の付け根、二の腕までを揉みほぐします。このワークは筋肉もほぐれるし、体温も上がるし、さらに自然と笑顔になる効果があって良いですね。
発声練習では、音量よりも音質を大事にした発声を心掛けるようアドバイスがありました。口内空間を広く高く使うこと、頭を響かせること、大人っぽい声を出すこと…毎回やっていてもうっかり忘れがちなことです。何度も練習して身体に染み込ませてくださいね。
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さて、いよいよ歌の練習です。「みなさんは《合唱団》なのですから、全編通してハモる曲をそろそろやってみましょう」と、翠さんが言うと、「えええええ…」とアルトパートに動揺が走りました。みなさん思いっきり不安げな苦笑いを浮かべました。「とにかく、まずは歌ってみましょう!」と翠さんはあえて明るく朗らかに、でもビシビシ指導するみたいです。
dscn2495アルトパートのそばに寄って低音部を一緒に歌う翠さん。メンバーはついていくのに必死の様子です。
「初回ですからまちがって当然です。何度も歌いましょう」と励まされながら繰り返すうちにそれっぽく音が取れてきました。
「今日はざるで水を掬うようにざっくりでいいんですよ」との言葉に「ざる!?」とみなさん大笑い。「音程のことはさておき、曲の全体がこんなふうになっているんだなあとわかっていただければよいですよ」とのことでした。
dscn2534四苦八苦するアルトパートを横目に、ソプラノパートはよく知っている主旋律を歌うのでとても気が楽な様子でした。たしかに最初からのぴのびと歌っていましたが、でも、うっかりするとカラオケふうな歌い方になってしまうので、よく知っている歌こそ要注意です。
「さあ、無理やりですがハモってみますよ~」と、今日の翠さんはスパルタ講師ですね。無茶を承知で歌ってみたら、ときどき「あ、いいかも?」と思える瞬間がありました。まだ偶然の産物ですが、響きが美しいなあと思いました。dscn2540
『学生時代』も『若者たち』もアルトパートが難しいので、頑張りに期待したいところです。不安を克服するためには練習あるのみ、練習の回数が自信につながります。くじけずたゆまず、たのしく歌っていきましょう!