お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_12月

2016.12.14

仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」
≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
おもに宮城野区の仮設住宅、復興公営住宅、防災集団移転地区、
または津波被災地域にお住まいのおおむね60歳以上の方々と、
毎月1回合唱の練習をしています。

時雨模様の今朝は耳が凍るような冷たい風が吹いていましたが、この天候にも負けず、29名の合唱団メンバーがやって来ました。今年最後の練習会なので、いろいろ都合をつけて参加した人もいらしたようです。みなさんの表情に「さあ歌うぞ!」という意志が感じられます。
今日も合唱指導は仙台オペラ協会のソプラノ齋藤翠さん、ピアノ伴奏は目々澤亜紀さんです。
dscn2751 dscn2760寒いのでウォーミングアップは丁寧に。まずはゆっくりと首を回したり筋を伸ばしたり、仕上げに大きく背伸びをしました。肋骨のあたりが開いてイタ気持ちいいエクササイズですね。寒さで縮こまっていたのが、ちょっと背が高くなったようなすっきりとした感じになりました。
dscn2769続く発声練習では「男性はのどぼとけを下げるように」「女性は舌の上に大きな飴玉を載せているイメージで」というアドヴァイスがありました。ともすると地声の胸声に戻りがちなメンバーが多いので、気をつけたいですね。
寒さのせいか口の開きが小さいので、「はい、たてに指二本分ですよ」「オの母音の時はほっぺたをへこますぐらい顔の筋肉を大きく使ってください」と指導がありました。
さて、歌の練習に入ります。前回から始めた『学生時代』はなかなか難曲です。今日もアルトパートが右往左往、翠さんが「いろんな音が聞えますよ~」というとみんな大笑い。これは何度も繰り返して覚えるしかないですね。がんばって!dscn2804-2
アルトパートへは「自分から音をつかまえに行ってください」「ひとつひとつの音をしっかり出して」という注文があり、ソプラノパートには「一音一音を立てるのではなく、フレーズを滑らかにやわらかく」との注文がありました。言われたときはそれなりにできるので、まだ諦めないで練習してくださいね。
dscn2807今年の締めくくりに新たな目標が示されました。それは「視野を広くして、楽譜全体をとらえること」です。それはすなわち歌詞全体の流れを作ることであり、歌の持つストーリーやイメージを伝えられるようになることです。
「言葉を発したときにはもう次の言葉のイメージがみなさんの中に湧いているようにしたいです」と翠さんは言いました。そのイメージの連鎖が聴く人を歌の世界に連れてゆくことになるわけです。いまは目先の音符一つ、小節一つに必死ですが、いずれはゆったりと歌の世界を語れるようになりたいですね。dscn2809
最後は「みなさまどうぞ良いお歳を」の挨拶で締めました。今年を振り返ると、仙台市追悼式や地域の慰霊碑建立記念イベントなどの大舞台を経験しました。みんなでがんばりましたよね。来年3月の発表会へ向けて、これからも愉しく歌っていきましょう!