お知らせ
みやぎの「花は咲く」合唱団_2月①
- 2017.2.1
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仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」
≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
おもに宮城野区の仮設住宅、復興公営住宅、防災集団移転地区、
または津波被災地域にお住まいのおおむね60歳以上の方々と、
毎月1回合唱の練習をしています。あっという間に2月となりました。如月朔日の寒風を突いて26名の合唱団員が集まりました。
「○○さん、風邪ひいてお休みなの」「◇◇さんはね、こないだ転んで今日は休むって」という声が聞こえます。みなさんくれぐれも体調管理にはご留意くださいね!
今日は久しぶりに宮城野区家庭健康課の庄司さんがウォーミングアップを担当しました。自分の全身を擦ることから始め、手のエクササイズや全員マッサージなどを行ないました。庄子さんのトークが楽しくてみなさん笑っています。笑うと呼吸が深くなるし血液のめぐりも良くなってウォームアップには有効ですね。ありがとうございます。講師の齋藤翠さんが登場する前に、ピアノの目々澤亜紀さんがみなさんと歌詞の確認作業をしました。今度の公演では『花は咲く』を暗譜して歌うことがひとつの大きな目標なのです。
メンバーもやや緊張気味の様子。1番と2番の歌詞で「あの街」「あの人」「なつかしい」「いとおしい」とちょっと紛らわしい部分があります。短いフレーズに分けて亜紀さんの伴奏に合わせて少しずつ繰り返します。
「…これはアウトですね」「あ、惜しい!9割できた」と判定がくだされるたびに、わっと笑いが起きました。毎回この練習はやっておいた方がよさそうですね。
ほどなく翠さんが到着し、『学生時代』の練習に移りました。「この歌は軽快なテンポにしますので、みなさんがんばってください!」とさっそく檄が飛びます。テンポアップに気を取られて発声がおろそかになってしまいます。何度も「あくびの咽喉ですよ」「大人っぽい声で」と注意がありました。メンバーにしてみたら「わかっちゃいるけど…」といった気持ちかもしれませんね。
続く『若者たち』もアルトパートがやや難しいのですが、これまで練習を重ねた成果が少しずつですが現れて来た気配です。一方のソプラノは「音取りが簡単な分、美しい響きを保つことに責任を持ってくださーい!」と高度な注文が追加されます。
口腔内の高さを保って明るい音を出すこと、声を前に押し出さず、斜め上方向にぽーんと放るように飛ばすこと、子音をがんばり過ぎず母音を意識すること、などなど次々に指導が入りました。
本番会場の響きを想定して音づくりをしていく段階に入ったようです。「おおきなホールだからと言って自分一人が大きな声で頑張るのではなく、みんなと一緒に丁寧に響きをつくることの方が大切ですよ」
気がつけば休憩も取らずに練習していたのですが、みなさんくじけることなく励んでいました。なんとたのもしいことでしょう。見学に来ていた方に「指揮者の要求にすぐ反応できていて、すばらしいですね」とお褒めの言葉をいただき、みなさんまんざらでもない様子でした。褒められると伸びる合唱団ですので、今後ともご声援よろしくお願いします。
それではまた!